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 宇佐神宮 (大分県宇佐市)    site up 2004/06/12
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宇佐神宮(宇佐八幡宮とも言う)は、大分県北部の宇佐市にある。宇佐市、標識には日本でありながらUSAと併記される和洋折衷な町である(編集注:いやいや、そうじゃなくて)
別府宇佐道路の起点として交通の要所であり、またそれにつながる国道10号線の整備は進み、主要区間は4車線化がなされている光景は、さすがはアメリカンな道路状況だなぁってしみじみ思う(編集注:違うよ)
以前何度か訪れたことを思い出す。デートや深夜徘徊(苦笑)に訪れた記憶があるが、まさかあじこじで紹介するとは思ってなかった。ご紹介するためにカメラを構えてみると、記憶に残ってない発見がいろいろとある、まず宇佐神宮ってこんなに広大な敷地だったかぁって再認識。この広さ、伊達にアメリカンではないなと改めて衝撃を受けた次第だ(編集注:だぁから違うって)
4万社と言われる全国に点在する八幡宮、その総本宮として君臨(?)するのが宇佐神宮である。神社で最も多いのが八幡宮であるから、最大派閥の盟主といったところ。先日、正八幡宮の本宮である鹿児島神宮をご紹介した。その際正八幡宮と八幡宮があることを知った私だが(宇佐神宮は正八幡宮とは区別していないようだけど)、八幡宮の本宮となるのがここ宇佐神宮である。改めて申し上げることないぐらいメジャーなお宮である。
国道10号線沿いの有料駐車場に止めると、表参道が伸びている。主要な参道としてはあと西参道がある。こちらは屋根のある橋呉橋【くれはし】という特徴的な橋を見ることができる。鎌倉時代からあるとされ、県指定重要文化財。呉橋は西参道にある神橋で、呉(三国志の頃、中国にあった国)の人が掛けたとも伝えられることからこの名前であるらしい。表参道を歩く限りでは見られないので、ちょっと遠回りする必要がある。
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宇佐神宮の境内は史跡です。 広々とした表参道 特徴的な呉橋(県指定重要文化財
宇佐神宮_6 九州一の参拝客を誇る太宰府天満宮に比べると、雨上がりの今日はとくに参道を歩く人々が少ないように感じる。それに広大な敷地に広い参道だから、例え同じ参拝客でも少なく感じそうだ。こんなのびのびと歩ける境内は好きだねぇ。人々の間を縫うように進むのって、田舎育ちの私にはストレス溜まるし(苦笑)
歴史ある神社には、よく宝物殿といった資料館が併設されている。神社に保管・継承されてきた文化財等を展示する施設であるが、さすがに宇佐神宮の宝物殿は大きく立派だ。池を囲うように建物が建てられ、中には国宝孔雀文磬【くじゃくもんけい】という打楽器の一種を始め、重要文化財、重要美術品などが展示されている。拝観料は大人300円(2004年5月現在)。
参道を進むと、手水舎【てみずしゃ】があり、右手から先述の西参道が合流する。以前訪れていた頃はこの辺りに本物の馬がいたように思うが、いなくなっていた。
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宝物殿につながる参集殿 手水舎付近の様子 祓所【はらいど】、清める場所でしょう
この先は小椋山【おぐらやま】(亀山とも呼ばれる)に向かって登る。数段の階段を上ると祓所【はらえど】があり参道は左手に伸びる。ここで聞き慣れない上宮【じょうぐう】下宮【げぐう】への参道が分かれるが、案内に従いまずは上宮へと進む。
鬱蒼と緑に囲まれる中階段を登る。イチイガシの森で宇佐神宮社叢【しゃそう】と呼ばれる国指定天然記念物の一帯である。社叢とは神社の森といった意味合い。

階段を上り終わると、右手に若宮神社が姿を表す。国指定重要文化財。応神天皇の皇子である大鷦鷯命【おおささぎのみこと】と他皇子を祀る神社である。若宮とは一般に主祭神の御子神を祀ってあるお宮という意味。大鷦鷯命は後の仁徳天皇で、日本最大の古墳である仁徳天皇稜に眠る方だ。応神天応の母、神功皇后も有名だが、皇子もこれまた歴史教科書では必ず登場する著名な天皇、とても輝いている黄金時代って感がある。
若宮神社の正面から本殿(上宮)へ伸びる参道が続くが、反対側へ降りる参道は下宮へ続く。帰りはこちらに進むことになる。
いよいよ本殿到着、いろんなパンフレット等でも定番のカットの勅使門【ちょくしもん】が目に飛び込んでくる。
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若宮神社、応神天皇の皇子を祀ってます 西大門前の参道 西大門、潜れば上宮です
宇佐神宮_14 はずであった...。なんてことだよ、無念の言葉が口から漏れてしまう。それは大規模な改修工事の作業真っ最中で、勅使門前は工事用の囲いが張り巡らされ、人とすれ違うのも気を使うほどの狭い通路を残すだけになっている。それに街中の工事現場で囲ってあるような、例の鉄フェンスが威圧感を与えているので、風情もあったものではないね。勅使門の斜めからのカットが最も宇佐神宮らしい(そのカットが多いから)のだが、そのアングルは到底望めない。とほほである。それに、南大門からこの勅使門へは100段の階段でつながっているのだが、現在は工事の関係ですんなりとは通れないよ。ああ、工事いつまでよ...しょぼん。
宇佐神宮は上宮と下宮があるのは先述した。上宮は国家の神として、下宮は民衆の神として、それぞれに立派な社殿を構えているのには驚かされる。祭神は全く同じで、国を護る神、民衆を守る神として信仰を集めている。
上宮、下宮ともに、向かって左手から一之御殿、二之御殿、三之御殿と並ぶ。一之御殿に八幡大神【はちまんおおかみ】(応神天皇)、二之御殿に比売大神【ひめおおかみ】、三之御殿に応神天皇の母である神功皇后【じんぐうこうごう】が祀られる。
比売大神は、多岐津姫命【たきつひめのみこと】、市杵島姫命【いちきしまひめのみこと】、多紀理姫命【たきりひめのみこと】のことで、宗像三女神【むなかたさんじょしん】とも呼ばれる神で、宗像大社の祭神としても有名だ。
しかし...宇佐神宮は何の神様?と聞かれるとピンとこない...これ僕だけかな。推測するに、強大な主祭神3神、それに分社・末社も含めると多くの神様がおられる宇佐神宮は、多種多様なご利益があって逆に特徴が出せない...ということだろうか。
稲荷神社のように八幡宮の社殿は、白壁に朱漆塗柱【しゅうるしぬりはしら】の華麗な建物朱色が鮮やかで荘厳な雰囲気だ。でも、この鉄フェンスが邪魔...早く工事が終わってほしい。
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宇佐神宮_16 宇佐神宮の建物は屋根も特徴的である。檜の皮を重ねて造られた檜皮葺【ひはだぶき】と呼ばれるもので、苔が生えてなんともいえない歴史の重厚感を与えている。銅葺の屋根も趣があるが、この雰囲気は一味違う。細かい檜の皮が幾重にも重ねられた屋根であるが、断面を見ると雨漏りしないか少し心配になる。でも大丈夫なんだろうなぁ。
通常は勅使門の内部には入れない。門から内部を見ると国宝宇佐神宮本殿が見える。八幡造【はちまんづくり】と呼ばれる社殿で、切妻造【きりつまづくり】の屋根が2つつながっているのが特徴。一之御殿から三之御殿までほぼ同じ大きさだという。
さすがに歴史は古い。一之御殿が725年、二之御殿が731年、三之御殿が823年に創建されたとされる。現在の本殿は1855年から1861年に造営されたもので、昭和38、39年に大修復がなされている。
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勅使門から見る本殿の様子 切妻造の屋根が2つ・八幡造 若宮神社から外宮への参道
次に下宮へ向かう。上宮だけの参拝では、片参りになってしまうので是非とも下宮も一緒に参拝しなければならない、といった風習(慣例)があるようだ。ま、ここまできて片参りとなってはもったいない、是非とも皆さんも下宮へも足を運んで頂きたい。
緑茂る中階段を下り200mほどの参道を進む。途中巨大なナメクジを眺める家族と遭遇、田舎育ちの私も見たことない巨大な生物だった、恐るべし宇佐神宮社叢...である。
下宮に到着するとこちらも広々とした空間が広がる。下宮だけでも、名のある神社の社殿に匹敵する規模だ。
奥(左手)から一之御殿、二之御殿、三之御殿となっており、同様に八幡大神、比売大神、神功皇后を祀る。こちらも本殿は一部修復中の模様で、シートが張ってあった。
下宮へ訪れた際とは違う門から出る。右手にある県指定重要文化財高倉の前を通過すると、すぐに祓所のあった付近に戻った。
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下宮、門から覗く本殿の様子 表参道から下宮への参道にある門 高倉(県指定重要文化財
宇佐神宮_24 分社、末社は境内に数多い。黒男神社(何故こう呼ばれるかは不明)には、不老水でご紹介した武内宿禰【たけのうちのすくね】が祀られていた。成務、仲哀、応神、仁徳天皇に仕えた初期の大和朝廷の大臣で、超人的な長寿で有名な神だ。
その他、莵狭津彦命【うさつひこのみこと】を祀る宇佐祖神社、大神比義翁【おおがのひぎのおきな】を祀る大神祖神社、大山積命【おおやまづみのきこと】を祀る亀山神社、大隅日向国の隼人の霊を祀る百體【ひゃくたい】神社、平野神社、善神王【ぜんじんのう】神社、八子【やこ】神社、椎宮【しいのみや】神社、水分【みくまり】神社が広い境内に点在する。
これら全ての社を廻るには相当歩く必要がある。良い運動になること間違いなし、むしゃくしゃしている御仁なら、宇佐神宮を憂さ晴らしに歩く…なんてね。かくれんぼでもしたら、永遠に発見されないぐらい隠れる場所も多そうだ、ゲームにならんねぇ。
境内の中心部には菱形池と呼ばれる池がある。太鼓橋がかかっている浮島には、能楽殿【のうがくでん】と呼ばれる舞台(でしょう)がある。池では船を浮かべてなにやら作業する二人、宇佐神宮だけになんだか胡散臭い...(編集注:おいおい)
また右写真のSLは、駐車場から表参道を進むとすぐのところにあるSL。どうしてSLが宇佐神宮に?と思うが、なんでも日本に4両しか現存していない貴重な文化財なのだそうだ。クラウス号なんだって。
宇佐神宮は、伊勢神宮に続く位の高い神社であり、勅祭社【ちょくさいしゃ】に列せられる。10年に一度天皇家から勅使が派遣され勅祭が執り行われるのだが、次回は平成17年10月。それに向けて各所修復作業等が行われている訳。でもあれじゃぁ宇佐神宮の風情は失さる【うさる】(失われる)って感じ(笑)
気を取り直して、改修が完了した後にまた訪れようと思う。
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何か作業中でした。清掃かしらん? さすがに狛犬様も凛々しいです 初詣の時期等は駐車場は満車に

 関連リンク 宇佐市ホームページ 宇佐神宮ホームページ
   

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