香椎宮　不老水　福岡観光　九州

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	香椎宮　不老水　（福岡県福岡市東区）	site up 2004/03/31

香椎宮【かしいぐう】に訪れたなら、不老水【ふろうすい】は是非とも一緒に廻りたい場所だ。日本名水１００選に選出される名水である。時の大臣であった武内宿禰【たけうちのすくね】が、天皇へお出しする料理を作るのに使い、また自分の食事やお酒を作るのにこの水を使ったとされる湧水で、そのおかげか武内宿禰は３００歳とも３６０歳ともいわれるほど長寿だったという。
現代医学をもってしてもそれは有り得ない。最近寿命を司る遺伝子が発見された、というような話題を目にしたが、武内宿禰に至ってはその遺伝子の活動が不活性だったか無かったに違いない。風の谷のナウシカに出て来る大ババ様でも１００歳を超える程度（編集注：？）、３００歳とは神がかり的（怪物的とも）な年齢なだけに、武内宿禰の死後は神となり崇められている次第だ。そう、神になる人は只ならぬ人物なのだ。





緑が多く残る光景、開発は進んでます	住宅地を抜けると不老水があります	車で入るのはやめましょう




噂に聞く不老水は、てっきり香椎宮の境内にあるものと思っていたら、本殿から３００ｍほど山手に行ったところと案内がある。高い山ではないが、綺麗な湧き水を連想させる雰囲気がある。離れてはいるが、ここも香椎宮の敷地であり飛び地の境内とされている。香椎宮からは徒歩で約７分程度、不老水までは閑静な住宅地である。現代風の賃貸アパートなども建ちつつある。不老水は無料で汲むことができるが、開門時間があり午前１０時から午後３時までと決められているのでご注意頂きたい。これは、湧水量があまり多くないこともあり水量確保の意味合いもある。また持ち帰る量も一人ペットボトル（２Ｌ）を２本までという取り決めがされている。一度に大量に汲み出すと後の方が困るからだ。訪れている際にも２組の方が訪れ、確かに取り決めのとおりペットボトル２本だけ汲んでいかれた。ま、ルール守らずに罰でも当たれば不老どころではないからね（笑）




		訪れるまでの予想では、湧水量は多くないと聞いていたので、きっとチョロチョロと湧いているんだろうなぁ、というイメージであった。しかし実際には井戸風（ずっと浅いけど）になっていて、一定の水位まで湧いてくるという感じである。普段はかまどにかけられる大きな釜の蓋のような、木製蓋が水源部分を覆っており、汲み出すときに開けるようになっている。水源は祠【ほこら】が建てられている。内部は土足厳禁であるが、手が届くところに水源があるので土足厳禁の内部へ踏み入ることなく不老水を汲むことができる。敷居部分が濡れている場合があるが、汲みに来られた方の様子を見ていると、その部分に敷く木の板が内部に用意してあった。それに膝をついて水を汲むのが常連さんの証って感じだ。時間外はこの祠の扉は施錠されるようで、そうなれば確かに水を汲むのは不可能であるね。




日本の名水１００選に選ばれる上に、案内板には日本三大名水との文字があった。名水にも三大と称されるところがあったのか…と興奮を覚えたが、ちょっと調べたところその他の三大名水が不明である。御存知の方、教えてほしい。また、不老水と呼ばれるスポットは他にもあるようだ。それらは特に武内宿禰との関係はないようだが、それぞれに不老の伝説が残っている模様。古来より長生きしたいという願望が現れているんだなと思う次第だね。ここ不老水、見るからに綺麗な水だが、「時節柄煮沸してお飲み下さい」とある。生飲でも個人的には問題ないと思うが、なにしろ現代人はデリケートになったからねぇ...（自分含む）人間の身体の７０％～８０％は水分と言われる。だから健康には水が重要な要素であることはもちろんのことだ。まずは不老水を身体に入れて、武内宿禰のご利益を頂きましょうぞ（願）

　　【日本三大名水情報】

　当サイトご利用のＭＪ様からは

　　①岐阜県養老郡養老町公園内・養老の滝　「菊水泉」
　　②奈良県吉野郡天川村洞川湧水群　「ごろごろ水」
　　③福岡県福岡市東区　香椎宮　「不老水」

　以上の３ケ所では、との情報が寄せられています。(H17.6月)





不老水大明神と掲げられた鳥居	名水１００選の認定書が掲示されている	そして日本三大名水との文字も...