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八幡宮に祀られる応神天皇の両親となる、仲哀天皇【ちゅうあいてんのう】と神功皇后【じんぐうこうごう】が祭神として祀られる香椎宮。仲哀天皇は熊襲【くまそ】平定に訪れこの地に仮宮を置いた。熊襲平定を急ぎたい仲哀天皇と新羅【しらぎ】(朝鮮半島にあった国)征伐を急務と考えた神功皇后との方針調整中に仲哀天皇は崩御【ほうぎょ】された。また神功皇后も活躍の後に崩御...。後の聖武天皇時代の神亀【じんき】元年(724)に社殿を造営、二人を祀ったこの地は香椎廟【かしいびょう】と呼ばれ、明治時代より官幣大社香椎宮、戦後香椎宮と呼ばれて現在に至る。
現在の建物は、享和【きょうわ】元年(1801)に筑前藩主である黒田斉清【くろだなりきよ】が再建したもので、ここだけの様式である香椎造は国の重要文化財に指定。楼門は質素な色合いだが、社殿全体のイメージは鮮やかだ。
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