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 高橋稲荷神社 (熊本県熊本市)    site up 2004/02/27
高橋稲荷神社1
高橋稲荷神社は、日本五大稲荷神社と呼ばれている。佐賀県鹿島市の祐徳稲荷神社など日本三大稲荷と称される神社があるので、単純に考えれば日本三大稲荷神社+2稲荷神社だねと思うところだが、そう単純ではない。
まず、日本三大稲荷神社と称される神社が複数存在する。ま、京都伏見稲荷(京都府)は別格のようだが、祐徳稲荷(佐賀県鹿島市)、笠間稲荷(茨城県笠間市)、豊川稲荷(愛知県豊川市)、鼻顔【はなずら】稲荷(長野県佐久市)、竹駒稲荷(宮城県岩沼市)、千代保稲荷(岐阜県平田町)、最上【さいじょう】稲荷(岡山県岡山市)と、8個所もある。おいおいという感じであるが、調査洩れも考えればもう少しあるかもしれない。日本三大というのも実に曖昧であるところだ。
そのうち日本三大名称審議会なるものが設立されるかもしれない。
次に日本五大稲荷神社で調査すると、鼻顔【はなずら】稲荷(長野県佐久市)が再び名前が挙がり、それに高橋稲荷神社(熊本県熊本市)と、太皷谷稲成神社(島根県津和野町)が加わってくる。 ちなみに高橋稲荷神社は九州三大稲荷とも呼ばれるそうだ。
ま、諸説あるとしても限られた中に名前が列挙されるだけあって、高橋稲荷神社がそれだけの規模を誇る神社であることはまず間違いないところ。
というところで高橋稲荷神社へやってきた。県道28号線の高橋町信号から南へ曲がると、すぐに大きな鳥居の姿が見えてくる。ちらりと社殿の風景も目に飛び込んでくるものの、駐車場が分からない。通り沿いには「観光バス専用」なる駐車場はあったが、一般車輌はどこに?。少々悩んだが、神社の近くまで入っていくと駐車場があった。ただし年末年始や初午【はつうま】等のイベント時には駐車場は足りないだろう。
高橋稲荷神社2
高橋稲荷神社3 高橋稲荷神社4 高橋稲荷神社5
住宅が立ち並ぶ中、高橋稲荷神社はある 稲荷神社らしい配色、迫力もある 楼門周りを階段で登るような感じ
高橋稲荷神社6 祐徳稲荷神社のように高い舞台造とまではいかないものの、お城のような石垣と鉄筋コンクリート造であろうか、山の斜面も利用して拝殿、社殿は高いところにある。お稲荷様は高いところがお好みなのだろうか。
祐徳稲荷神社は、舞台造の支柱のコンクリート部分も朱色に塗られているが、高橋稲荷神社は一部コンクリート色そのままの支柱があるなど、豪華さでは一歩譲る。が、稲荷神社特有の配色で、全体のイメージはそれでも派手であることに違いはない。
楼門を潜るとすぐに左手に階段が伸び、楼門の2階裏側へと進む。通常楼門はこう言ってはなんだが潜るだけである。しかしここの楼門の2階には、神楽殿があり参拝できる点は新鮮な印象を持った。外観は楼門ながら、2階の位置付けは別物なのだろう。
それから少し階段を上ると、境内となる。見晴らしはいい。海方面へと続く平野部と有明海が見える。
高橋稲荷神社7 高橋稲荷神社8 高橋稲荷神社9
狛犬様です 楼門階段の踊り場から 神楽殿から本殿を見上げる
歴史は古く、室町時代の明応5年(1496年)に、熊本城初代城主鹿子木親員【かなこぎちかかず】が、高橋稲荷神社の裏手の城山に上代城を築城した際、城内に稲荷大神【いなりおおかみ】を勧請【かんじょう】したのが最初とされる。その後1541年に一度焼失したが、寛文元年(1661年)に現在の場所に代々藩主の菩提寺である臨済宗海蔵寺の首座義本氏によって再興されたという。
稲荷大神は、よく誤解されているがきつねではなく、古事記などにも登場する古来からの神と同神とされ、きつねを従える神である。商売繁昌、家内安全、交通安全などのご利益がある。
ちなみに、稲荷神社にも狛犬が楼門前に鎮座しているが、遣いの者がきつねならきつね像でも良いのでは?と思われるかもしれない。狛犬は神を守る役目で、遣いがきつねと役割分担があるらしい。とはいってもきつね像があっても良いと思う、個人的には。
高橋稲荷神社10
高橋稲荷神社11 高橋稲荷神社12 高橋稲荷神社13
あいにくの天気ながら見晴らしの良い境内 拝殿、本殿の様子 鳥居の形をしたお守り
高橋稲荷神社14 稲荷神社には恒例の祭り初午は大変賑わい、高い境内から集まる参拝客へお餅を投げる光景がニュース等でもよく紹介される。
高橋稲荷神社の裏手の城山には、末社が数社存在している。稲荷神社特有のトンネルのように鳥居が並べられた参道が伸びる。末社の方は木々に囲まれた中にあってかなり静か。で、ふと標識を見ると興味惹かれる聖徳太子堂という案内、それに従い山腹を登ると頂上付近の開けた場所に出た。頂上といってもちょっとした丘程度であるが、そこに聖徳太子堂はあった。六角形をした小さなお堂で、中には聖徳太子像が祀られていた。引き返そうと辺りを見るとお墓、そうここは城山墓園だった。静かな訳である。
日本五大稲荷である高橋稲荷神社。そして大分県日田市の萩尾稲荷神社、大分県太田村の白川稲荷神社と共に九州三大稲荷である。きっと多くのお遣いが行き交ってるだろう。遣いの帰りを待つ稲荷大神は、「まだコンコン...」と呟いていたりして(笑)
高橋稲荷神社15 高橋稲荷神社16 高橋稲荷神社17
末社へ伸びる参道。静かなエリアです 稲荷神社特有の立ち並ぶ鳥居 聖徳太子堂、つい訪れましたので

 関連リンク 熊本市観光情報サイト 熊本市ホームページ
   

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