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 祐徳稲荷神社 (佐賀県鹿島市)    site up 2003/12/29
祐徳稲荷神社1
九州にも数多くの有名な神社が存在する中にあって、今回ご紹介する祐徳稲荷神社【ゆうとくいなりじんじゃ】には、私はほぼ毎年のように訪れている。小学校の頃に親に連れられたのが最初だが、それから度々、自分で自動車免許を取った頃からは毎年といって良いほど通っている。思うに小学校の頃初めて見てからというもの、その姿は大きく変化していないように思う。しいて言えば楼門手前奥のトイレがいつ頃からか新築されたことや(これは便利なのだ)、それに参道両脇にある駐車場の整備が進んだし、祐徳稲荷神社へのアクセス道路がかなり整備された、というところだろうか。
祐徳稲荷神社は大きな神社である。本来の参道と思われる道路と現在佐賀方面から訪れる際に通る道路は途中までは別ルートである。佐賀方面から行く際にはたぶん通られないが、本来の参道のかなり有明海寄りにも大きな鳥居がある。
祐徳稲荷神社2 祐徳稲荷神社3 祐徳稲荷神社4
旧来参道にある鳥居 歩行者天国の参道の様子 山からの水が鯉の池にも
旧来の参道と佐賀方面からの参道ルートが合流する地点にまた大きな鳥居がある。ここから祐徳稲荷神社まではまっすぐに伸びており、途中からはお店が並ぶ歩行者天国である。初詣の時期などは難しいかもしれないが、普段であれば歩行者天国手前から左手へ迂回するように道が伸びるており、その先にある左手駐車場が最も参拝に近いのでお勧めしておこう。
さていよいよ境内へ。基本的に配色は朱色がメインである。楼門をくぐる前から分かるが、その特徴は京都の清水寺を彷彿させる舞台造り、見事な景観である。楼門をくぐって右手がこの舞台造りの本殿、楼門から正面にある大きな社は神楽御殿と呼ばれている。さらに本殿裏手の山には岩本社、石壁社、命婦社、そして山頂の奥の院、更に奥には奥の院別社と続く(まだ行ったことはないが...)。また川を挟んでの反対側にある山も鹿島明神社、外苑東山つつじ園に花園と広大な敷地をもつ。
祐徳稲荷神社5
祐徳稲荷神社9 また日本三大稲荷神社の一角として名を連ねる存在である。日本三大稲荷神社についてはいろいろな組み合わせがあるので、その三社とは?といわれても困惑するところだが、風格、規模いずれをとっても日本三大稲荷神社として申し分ないところである。
ではさぞ歴史ある神社ではと思われる御仁も多いと思うが、意外にも新しく1687年に鹿島藩主鍋島直朝公に京都の花山院萬子媛が輿入れされた際に、京都の稲荷大神を勧請【かんじょう】されたことがきっかけであるというから、300年あまりの歴史なのである。 祐徳稲荷神社は衣食住の神様として信仰が厚い。商売繁盛、家運繁栄、交通安全などで参拝客が多い。 ご祭神は、倉稲魂大神【うがのみたまのおおかみ】または宇迦之御魂神【うかのみたまのかみ】と呼ばれる一般に稲荷大神、そして大宮売大神【おおみやめのおおかみ】猿田彦大神【さるたひこのおおかみ】となっている。
祐徳稲荷神社6 祐徳稲荷神社7 祐徳稲荷神社8
本殿はここから登る 派手な配色、質素な神社とは違う お稲荷様とは豪華なものです
見事な建築物については、本殿は昭和24年に火災によって焼失し昭和32年に再建、神楽殿は昭和41年に新築された鉄筋コンクリート製となっている。いずれも総漆塗の派手といっては失礼であるが豪華絢爛たる色彩である。質素な神社と比べると、ますます異彩を放つといった感がある。基本的に鳥居などから朱色であるし、他の神社系の質素な色使いとは傾向が違うところ。
また稲荷大神という字からも想像できるかもと思うが、五穀豊穣の神様である。「古事記」に記載される大気津比売神(おおげつひめのかみ)や「日本書紀」に登場する保食神(うけもちのかみ)と同神とされていて、いずれも五穀の起源の神として古くから祀られる神様である。
「ほぉー、きつねさんもえらく昔から神様だったんだぁ」と感心される御仁もおられるかと思うが、これには長い歴史において少々誤解があるようだ。
祐徳稲荷神社13
祐徳稲荷神社14 祐徳稲荷神社15 祐徳稲荷神社16
本殿から神楽殿を見下ろす 本殿から近い石壁社 神楽殿の様子
祐徳稲荷神社17 稲荷大神ご自身はきつねではなくて、きつねを使いとする神様なのである。ま、私も実はつい最近まで誤解をしていたのだ...
稲穂を食い荒らすネズミに悩んでいたが、きつねが現れてネズミを追い散らして豊作となったという話などからも、きつねが農民にとって有難い存在であった様子が伺える。五穀豊穣の神として慕われる稲荷大神と、山の神・田の神信仰によってきつねの存在が見えてくる。山の神・田の神信仰とは春に山の神が田へ降りてきて田の神として稲作を見守り、秋には山へと帰るという日本古来からの信仰であるが、同じように春に現れて秋に帰っていくきつねが神の使いであると自然に思われてきたのである。そこから、稲荷大神の使いがいわゆる狐であり、お稲荷様がきつねといわれる所以である。ということで稲荷大神がそのままきつね、ではないのである。前々から思っていた「なんで動物の中できつねだけこうも祀られるのか?」という疑問は解けた。でしょう?
祐徳稲荷神社は、日本三大稲荷神社と呼ばれ、あるときは鎮西日光とも称されるおおきな神社である。稲荷神社の総本山は伏見稲荷神社とされるが、数多い神社において稲荷神社が最も多いそうである。なるほど、神社の境内に稲荷神社がある光景は良く目にするところだ。そういったところからも、最も住民に慕われている神様と言えるだろう。
稲荷神社には毎年お参りした方がご利益が高いと聞く。稲荷神社に多くの参拝者を導くための風説なのか、それとも稲荷大神が五穀豊穣の神として毎年人々と接してきた経緯からか、またはそういうご性格なのか、その理由はよく分からないのが本音ではあるが私はそう信じている。それが先述のようにほぼ毎年祐徳稲荷神社を参拝している要因でもあるのだが…
境内近くには祐徳博物館(大人300円)がある。鹿島鍋島藩ゆかりの品や祐徳稲荷神社所蔵の品が展示されている。
祐徳稲荷神社18
祐徳稲荷神社14 祐徳稲荷神社15 祐徳稲荷神社16
広く整備された境内 舞台造の趣、なかなかない趣 楼門もかなりの豪華さである
 関連リンク 鹿島市ホームページ 祐徳稲荷神社ホームページ
   
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