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琉球建築の最高傑作といわれる首里城【しゅりじょう】。首里城は、三山時代(1400年前後)と呼ばれ３つの大きな勢力が争っていたものを平定・統一(1429)し、沖縄の英雄として語り継がれる尚巴志【しょうはし】王によって後に続く琉球王国の国王の居城とされた。
現在の首里城は、約４５０年にわたる琉球王国時代に３度消失、１９２５年に正殿は国宝とされたが沖縄戦（第二次世界大戦末期）で再度灰燼【かいじん】となり、アメリカからの日本本土復帰２０年後の１９９２年に復元されたものである。
世界遺産
「琉球王国のグスクおよび関連遺産群」（２０００年１２月登録）
国指定史跡（１９７２年５月指定）
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首里城・正殿 |
約60,000枚にも及ぶ正殿の赤瓦 |
沖縄最大の木造建築 |
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首里城は那覇市を見渡せる弁ヶ岳（167.5m）に位置しており、周辺は国と県による整備によって「首里城公園」となっている。首里杜館【すいむいかん】と呼ばれる公園のレストセンター（駐車場が併設される）から守礼門【しゅれいもん】をくぐると巨大な城郭が目に飛込んでくる。琉球石灰岩と呼ばれる沖縄独特の石材で造られ、総延長1,080ｍにもおよぶ城壁から受ける印象は、日本各地にある城とは全く異なったものである。
沖縄地方では城のことを「グスク」と呼び、沖縄本島と周辺離島だけでも合わせると２００を越える数のグスク跡が存在するといわれ、首里城をはじめこれらの中から歴史上また学問上重要な価値をもつ代表的なものが選ばれて世界遺産となっているのである。
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守礼門をくぐって首里城内へ |
城郭、大迫力である。 |
城内（写真クリックにて拡大） |
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特に首里城正殿【せいでん】は琉球王国最大の木造建築であり、その装飾は圧巻である。
随所に配置される龍は国王の象徴とされ、大龍柱【だいりゅうちゅう】と呼ばれる一対の見事な石柱や屋根上の棟飾り、唐破風【からはふ】など３３体が施されてある。屋根の赤瓦は沖縄独特のものであるが、柱や壁の朱の彩色は中国文化の影響を強く受けているものと想像するに容易である。
内部（残念ながら撮影禁止）の壁・天井・柱も朱の彩色となっており、なかでも御差床【うさすか】と呼ばれる国王が座る王座の装飾（復元）は必見である。
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大龍柱・吽形【うんぎょう】 |
唐破風と棟飾りの龍 |
大龍柱・阿形【あぎょう】 |
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面積約50,000�屬發良瀉脇發砲和真瑤慮�所がある。正殿までの道のりには歓会門【かんかいもん】、瑞泉門【ずいせんもん】、漏刻門【ろうこくもん】、広福門【こうふくもん】が連なり、有料区域の北殿を出ると右掖門【うえきもん】、久慶門【きゅうけいもん】を経て城外に出る。その他周辺には玉陵【たまうどぅん】（世界遺産）と呼ばれる巨大な王統の墓や王族菩提寺の円覚寺、沖縄県立博物館など首里城まで併せれば見学に半日くらい必要であろう。
【写真は瑞泉門脇にある龍樋（りゅうひ）と呼ばれる湧水】
また「新春の宴（１月１日〜３日）」、「仲秋の宴（旧暦８月１５日前後の２日間）」、「首里城祭（１０月末〜１１月上旬）」などのイベントもある。
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ここからが城郭内、歓会門 |
瑞泉門と奥に見える漏刻門 |
奉神門、この向うが御庭【うなー】 |
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１８７９年に明治政府によって沖縄県が設置されるまでの琉球王国は、東南アジア、中国大陸、日本と交流しながら独自独特の文化を創造してきた。首里城はその文化を創り出す拠点となった琉球王国のシンボルである。
首里城案内【2019年1月現在】
開館時間
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09:00〜20:00(4月〜6月) 09:00〜21:00(7月〜9月）
09:00〜20:00(10月〜11月) 09:00〜19:00(12月〜3月）
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入館料
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大人 820円
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中人 620円
（高校生）
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小人 310円
（小・中学生）
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駐車料金
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小型車 320円
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休館日
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無休（※維持管理のための臨時休館有）
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問合せ先： 首里城公園管理センター TEL 098-886-2020
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