ド・ロ神父は、キリスト教の布教活動のみならず建築や土木、医療、教育など様々な産業や文化を外海の人々へ教え、地域の社会福祉に大きく貢献した司祭として広く知られている。
この出津教会もド・ロ神父の設計・施工によって建造されたもので明治14年に着工され、翌15年(1882)に完成している。 その後2回の増築がなされ現在の姿となっているが共にド・ロ神父の手によるものでその文化価値は高いものと言えよう。
昭和47年(1972)2月に県の有形文化財に登録されているが、ド・ロ神父の社会福祉事業に関連する遺跡として周辺の旧出津救助院や大野教会とともにその価値が高く評価され世界遺産の暫定一覧表へ登録された「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の1つとなっている。
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