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 霊台橋【れいだいきょう】(熊本県上益城郡砥用町)    site up 2004/03/09
霊台橋1
通潤橋(国指定重要文化財)といえば、水路橋としてかなり有名であるが、隣町の砥用町には霊台橋というこちらも大変著名な石橋がある。単一アーチとしては日本最大の大きさを誇る橋であり、また日本百名橋にも選出される。
霊台橋がかかる一級河川緑川は、阿蘇南外輪山や九州山地を源とする河川であり、熊本県下では球磨川に継ぐ流域面積を持つ。それだけに洪水時は大変な水量が流れることは想像に難くない。
文化13年(1816年)頃までは渡し舟による移動手段だったようだが、ちょっとした増水で運行が中断され、かなり不便であったようだ。その後は幾度か木製の橋がかかったようだが、洪水によって再三流されてしまう。
そこで、なんとかしなければと立ち上がったのが、当時の惣庄屋【そうじょうや】(村政の要職らしい)であった篠原善兵衛【ささはらぜんべえ】である。
その当時、熊本県東陽村(霊台橋のある砥用町から南南西、八代市の東隣)を中心に活躍する石工達がいた。彼らは種山石工【たねやまいしく】と呼ばれ多くの石橋を手掛けていたようだ。その精巧な石橋架橋技術は、その後名声となって響き渡ることになるのだが...
始まりは長崎奉行所で勤めていた藤原林七【ふじわらいりんしち】氏である。藤原林七は、オランダ人からこっそりと石橋の造り方を教わったという。当時は鎖国時代であるから、外国人との交流は禁止されている中に危険を承知で教わったもので、見つかれば大変な罪であっただろう。そのような環境下で技術を身に付け、このとき円周率も習ったそうだ。たぶんに石の組み上げ実習は出来なかっただろうから、よく技術習得できたものだと感心する。その後、危険を察知したのだろうか、隠れるように当時種山と呼ばれていた現東陽村に移り住み、そして技術を磨いてきたと言われている。その技術が脚光を浴びるようになったのが、孫の代になる卯助【うすけ】宇市【ういち】丈八【じょうはち】甚平【じんぺい】の兄弟による石橋群である。
話が前後するが、評判を聞きつけた篠原善兵衛は、石橋架橋を頼むなら彼らしかいないと、卯助兄弟に話を持ちかける。
霊台橋2
霊台橋3 霊台橋4 霊台橋5
現在の国道218号線の鉄橋、比べると... 緻密な石組み、強固さの現れだ 流れに耐えるために、土台部分は強固
霊台橋6 話を聞いた卯助兄弟は、架ける川幅を聞いて躊躇し、一旦は断っている。後に日本一と呼ばれる橋であるだけに、当時としては不可能な数値に聞こえたのだろう。しかし、篠原善兵衛が命に代えてでも責任を持つ、と再三の願いにより卯助兄弟は腰を上げたのである。
ついに霊台橋の架橋は始まり、工事期間は6ヶ月、7ヶ月、10ヶ月などの説があるものの、いずれにしても異例の短期間で完成している。工事に関わった延人数は43,967人に達したといい、住民による加勢も並々ならぬものがあったという。交通の不便さを解消したいという住民願いが結集した現れでもある。
こうして不可能を可能とした卯助兄弟、その中でも丈八がその後最も活躍したのではないだろうか。名前を橋本勘五郎【はしもとかんごろう】とし、通潤橋を始め東京の浅草橋や江戸橋を架橋したことで有名だ(でもなんで名前を変えたのかなぁ)
霊台橋7 霊台橋8 霊台橋9
あばれると大変な緑川も普段は静か 南側土台には穴がある(未確認) 国道マークそっくりの町道マーク(笑)
こうして出来た霊台橋。アーチの美しさ、両側で橋を支える石組みの力強さ、もちろん緻密に造り上げれた美しさがある。でも出来たものを見れば石橋もここまで出来るんだと思う程度だ。しかし最初にこの規模を造ろうとした際には前人未到の挑戦である。前途多難が想像される中に工事は始まった。架橋作業では予想外の出来事が発生しただろうが、その都度皆の力を結集して対応したに違いない。某国営放送ドキュメンタリーではないが、「卯助兄弟は皆、その光景に凍りついた...」というシーンは多々あっただろう。しかし篠原善兵衛と卯助兄弟、それに住民の情熱が前進させたのだ。霊魂尽きる程の努力の上に姿表した橋、それが「霊台橋」ではないだろうか(名称の由来は不明だけどね)
篠原善兵衛の情熱と卯助兄弟の技術が生み出した傑作は、歴史的背景も踏まえてあると解釈するが、国の需要文化財の指定を受けている。さもあらん、である。
霊台橋10

 関連リンク 砥用町ホームページ  
   

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