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 四山神社【よつやまじんじゃ】 三池港灯台 (熊本県荒尾市)    site up 2003/07/11
もう少し北に進めば福岡県という荒尾市の有明海沿岸に、小高い山がある。麓には四山神社の鳥居があり、そこから山の頂を目指して階段が伸びる。三脚とカメラを持って登る姿を想像すると、少々気分が滅入る。

また、この山には灯台があるのだ。三池港灯台という。有明海沿岸での灯台は、外海に比べると大変少ないので気になる存在であった。灯台の説明には、島原海湾唯一の沿岸大型灯台とある。「唯一…」この言葉にも弱いものだ。是非とも紹介しなければと俄然燃える次第である。

まずは、四山神社。虚空蔵菩薩が星に乗って舞い降りたという伝説があるらしい。神社と虚空蔵菩薩?不思議でしょ。そう思った御仁は鋭い洞察力をお持ちだ(編集注:そう?)
由来では虚空蔵菩薩光臨の地として、1070年に菊池則隆公(藤原氏の流れをくむ有力豪族)が、堂宇【どうう】すなわちお堂を建てたことに由来するとある。そして慶長10年(1605年)11月には、加藤清正公により再建されている。虚空蔵菩薩…神社ではなじみの薄いお名前、というか仏教に関係する名前であるが、この頃から虚空蔵菩薩への信仰が深まり、「こくんぞさん」と呼ばれ親しまれている。
その後明治時代、いわゆる廃仏毀釈の法難であろうか、行政の処置により神仏が共にあるような状態を分離され、四山神社として発足したとある。虚空蔵菩薩様はいったいどこに行かれたのだろう。

(編集注:廃仏毀釈の法難とは明治維新、新政府によって出された神仏分離令・神道国教化政策による仏教排斥運動のことで、各地で寺塔・仏像などの破壊が行われました。つまりは神道を崇拝し御仏をけなすような運動が起こった信仰上暗い時期だったようです。)
また、「こくんぞさん」とは2月と9月の13日にあるお祭りのことも指す。沿道には多くの露店が立ち並び多くの人で賑わう。古くから商売繁盛・縁結び・交通安全の神様として知られており、参拝者にはなんとお金が配られる。おおっそんな景気が良い話があったのか!?と思われるだろうが、福銭と呼ぶ5円玉が配られるのである。がっくりした貴殿、何かのご縁がある5円であるからして、そう落ち込まれなくてよかろう(編集注:君もだろう?)

本来の習わしは人々は福銭を借り受け、次の大祭で倍返しをするというもの。これは私見だが、倍返しするために仕事に今まで以上に励むことで結果を生み、それがいつしか商売繁盛の神様と呼ばれるようになった、ということではないだろうか。「借金も財産のうち」という格言に相応しい事例だろう、現代のカードローンはその点どうだか、人のことは言えないが...

四山神社の境内までは車でも登ることができる。だがしかし、狭い道路なのでスリリングに感じられるかもしれない、運転にはご注意頂きたい。よそ見でもしようものなら、「こくるぞう!」(編集注:方言解説、落ちるぞう!の意味)と天の声が耳を打つかもしれない。それはきっと虚空蔵菩薩の声だろう、是非聞き耳を立てて頂きたいが、よそ見はどうぞお気をつけ頂きたい。
(編集注:あいかわらずの強引さ、ひさしぶりのダ○ャレだけど)
四山神社から南へ100mもあるだろうか、そこに白い灯台がある。三池港灯台である。なるほど灯台がある場所だけあって、かなり視界が開けている。これなら確かに島原海湾全域から確認できるだろう。
昭和26年12月20日に設置され歴史がある。10秒毎に閃光を放つようで、その光は31万カンデラに達し、500wハロゲン電球によって放たれている。また、その光は状況によるだろうが40kmに達するとある。平均海面からの高さは、灯火の位置まで65.8mである。ちなみに日本一強い光を出す灯台は、千葉県の犬吠埼灯台、高知県の足摺岬灯台を始めとする200万カンデラを放つ灯台のようだ。

カンデラという単位、どういった単位なのか調べてみると、
「放射強度683分の1ワット毎ステラジアンで540兆ヘルツの単色光を放射する光源のその放射の方向における光度のこと。単位記号は“cd”」
とチンプンカンプン。そこでもう少し調べたところ、カンデラの語源はキャンドルであり、カンデラとはろうそく何本分の光に相当するかという単位と、やや乱暴ながら明快な説明を見つけた。
さて、私は気になる文言を見つけた。「海の始発駅 Lightステーション」とある。どうしたんだ海上保安庁と嘆きの声を上げてしまった。これでは、道の駅にあやかり各地に点在する、「旅の駅」「水の駅」「ドライブの駅」などの施設と同様なものがある。陸で言う駅は海では港でポートではないか。何も無理して海の始発駅としなくても…である。更にはLightステーションとまで書かれ、こんなところまで道の駅効果が波及するのかと感じた次第である(誤解かな?)。せめて「Lightシグナルポート」とした方が、海上保安庁の尊厳を損なわずに良いと思うがいかがだろう。
夜は人気が少なそうだから一人では怖いかもしれないここ四山神社と灯台付近だが、昼間は緑も豊富で見晴らしも良く散策に良いところだ。事実散歩や子供と遊ぶ親の姿など見受けたところである。
四山神社 展望 四山神社 三池港灯台
長洲方面 光は遠くまで... 四山神社 灯台には青空が映える
 関連リンク 荒尾市ホームページ  
   

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