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 蒲生のクス  (鹿児島県姶良郡蒲生町)    site up 2004/08/30
蒲生のクス1
日本一、なんて素晴らしい言葉。日本最大級という言葉は、「級」という言葉に幅があって今ひとつ信用できないことがあるが、日本一となると唯一の存在だ。そんな日本一の巨樹蒲生【かもう】のクスが鹿児島県にある。
環境庁の昭和63年度第4回自然環境保全基礎調査(通称:緑の国勢調査)によると、目通り(目の高さで測った立木の太さ。直径)3m以上ある全国の巨木を調査したところ、その数61,441本(うち鹿児島県に871本)が確認され、その中で堂々の日本一の巨木が蒲生のクスと実証されたのである。基準が目通りの太さであるから、スマートで背の高い木々には分が悪いとはいえ、全国に点在する巨木たちを抑えての堂々の日本一である。
大正11年に天然記念物に指定、そして昭和27年3月29日には特別天然記念物に指定されており、さすがは日本一の巨樹といった感がある。
鹿児島市の北に位置し、姶良町のとなり町。姶良町から県道42号線を進み、町の中心部を通過すると、道は左にそれ正面には赤い鳥居が姿を現す。蒲生八幡神社である。
蒲生のクスは樹齢1500年と推定されている。歴史上にも登場しており、保安4年(1123年)2月21日、蒲生の地を治めていた蒲生上総介舜清【かもうかずさのすけちかきよ】が、豊前国(大分県)の全国八幡宮本宮である宇佐八幡神宮の分霊を勧請【かんじょう】し,正八幡若宮(蒲生八幡神社)を建立したときは、この「蒲生のクス」は神木として祀られていたと言われている。約900年前のことであるが、その時から神木として祀られているのだから、すでにかなり大きく成長した姿であったということだろう。それら歴史上の要因もあって樹齢1500年という推測は妥当ということか。ま、科学的な年齢推定もされているものと思うけどね。
蒲生のクス2
蒲生のクス3 鹿児島神宮の際にご紹介したが、八幡宮ではなく正八幡宮と名乗る点はやっぱりねって感がある。詳しくは鹿児島神宮のレポートをご参照頂ければ幸いである。
道路沿いの標識には「蒲生八幡神社境内 日本一の大楠」と案内されており、クスが主役で蒲生神社は脇役といった表示であるが、その蒲生八幡神社もなかなか大きい社殿を誇る。先述のように歴史は約900年を数えることもあり、生活に深く浸透していることは間違いない。
蒲生八幡神社は朱色の柱に白壁が鮮やかに映える。外観の大きさの違いはあるが、社殿全体の雰囲気は鹿児島神宮のそれに似ている。祭神は八幡宮といえば応神天皇、そしてその両親である仲哀天皇神功皇后を祀る。
境内は広い。階段を上がると広場があり、さらに社殿はもう一段階段で登ったところに建てられている。
蒲生のクス4 蒲生のクス5 蒲生のクス6
道路正面に鳥居が現われる 参道沿いの木々も大きい これかって思いましたが違う大木
蒲生八幡神社付近には大木が多々あって、参道脇にあるクスもかなり大きい。最初はお恥ずかしいながら、「これかなぁ」とマジマジと見上げてみたりしつつ、でも案内がないよなぁと境内を進むと、一目で分かる巨木の登場となった。
トトロが住むような木、といったコメントを見たことがある。私はトトロが大好きである。余談だが、若き日のある日、私は好意を寄せていた女性にプレゼントを贈ろうと、トイザ○スに赴いた。そこで出会ったトトロのぬいぐるみ。高さ80cm程ある大トトロに心を惹かれた私はこれに決め、自分用にと30cm程のドングリ袋を担ぐ中トトロを購入。大トトロに喜ぶその女性の笑顔を想像してルンルン気分で帰宅した。
明日渡そうと布団に入るとふと考えてしまう。なんといってもトトロは良いよね。そ、そうだよ、なにもこんな大きいトトロをあの女性に渡す必要なくない? 考えてみると、大きすぎて置き場所ないってこともあるし、それにトトロが嫌いかもしれない。ここは中トトロ位がちょうどいいよ。うん、そうだ...
こんな理由で女性に中トトロを渡す私は素敵(笑)。その後、その頃流行った映画「ボディーガード」を一緒にという誘いは、無残にも断られた次第だ。ま、罰が当たったか(笑)
蒲生のクス7
蒲生のクス8 樹高30m根回り33.7m、日本一の基準となった先述の目通り周囲は24.22m。幹には不思議な光景なことに扉がついている。鍵があって中には入れないが、なんと8畳ほどの空間が内部に広がっているそうだ。ほんと、トトロが住んでいそうな木である。
周囲はぐるりと木製デッキが取り囲んでいて、観光客はその木製デッキから内部には入ってはいけない。なんといっても1500歳、人間で言うと150歳ぐらいに相当しそうな老木である。樹勢【じゅせい】を保つためにいろいろと町を上げて取り組んであるところなので、木の根を傷めないように見学して頂きたい。
貴重な観光資源であるが、その観光資源を守るために町は予算を確保して対応している。大事なことなのだが大変だよねと思う。それに自然の猛威、雷に台風と夏場は特に危険だし、温暖化で巨大化しそうな台風の到来が心配でならない。
写真を見られると、ひょっとすると歩きそうだなって思われる方はおられないだろうか(編集注:普通いない)
時期ネタで申し訳ないが、ロード・オブ・ザ・リング2で、エントと呼ばれる巨樹の種族が登場した。このエント族はなんと木であるのに歩くことができるのだが、その様子に私はイメージが重なった。エント曰く、木が成長し大きくなり、そして気の遠くなるような年数を重ねたら、言葉が分かるようになって木々は会話ができると語っていた。
草木に言葉をかけると成長に影響が出るという話、聞かれたことはないだろうか。会話ができるというのは有り得ないことではないかもしれない、木の精霊が宿るような巨樹ならなおさらね。

この地に根を張ってから何人の人々と会ってきたのだろう。今では木登りする子供の姿はないが、多くの子供達の遊び相手をし、そしてその成長を見守ってきた。いっぱい語りかけてきたに違いない。大人になった今、久しぶりに耳を傾けてみよう、樹の声や森の声に。蒲生のクス、そのやさしい声は私達に安らぎを与えてくれるに違いない。いっぱい語り返そう、そしてまた逢おうって手を振ろう。元気な蒲生のクスとの再会を期して。
蒲生のクス9
蒲生のクス10 蒲生のクス11 蒲生のクス12
人間と比べてください 社殿のバックには巨木群 裏手には八幡桜公園に遊歩道
下記写真クリックにて大きい写真が開きます(640×480pixel)
蒲生のクス_拡大1 蒲生のクス_拡大2 蒲生のクス_拡大3
蒲生のクス(全景1) 蒲生のクス(幹部分) 蒲生のクス(全景2)
 関連リンク 蒲生町ホームページ  
   

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