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 宮地嶽神社 奥の宮八社めぐり (福岡県福津市宮司)    site up 2004/06/05
奥の宮八社めぐり1
先日ご紹介した宮地嶽神社であるが、その裏手には奥の宮八社めぐりと称されるお宮巡りの慣わし(?)があるという。案内板によると、「昔からこの奥の宮八社をひとつひとつまわれば、大願が叶うと言われており、多くの方々が訪れています。」とある。ほ、ほんとかよ....である。平和を願う人もいれば、私利私欲を追求する人もいる、という世情なんだなぁとしみじみ。私はもっと投票率が上がる国民のための政治を願って巡ることにしよう(ちょっとウソ)
奥の宮八社へと続く道をみて考えた。こんもりとした山が裏手にあるのだが、よく頂上に社があったりするものだ。まさかこの山全体に八社が点在しているのではないか?、ならばそうとう歩く必要があるな...と。しかし、大願が叶うと言われているとあれば、宮地嶽神社に参拝して奥の宮八社を巡らないなんてありえないよねぇ...
奥の宮八社めぐり2 奥の宮八社めぐり3 奥の宮八社めぐり4
こちらが七福神社 そしてこちらが大黒堂 奥之宮稲荷神社前の様子
ということで歩き出した私。もちろん登っていく。車が通れるほどの道で両脇に桜が植えられている。右手には民家村自然広苑の広々とした空間が広がっている。江戸菖蒲やいろんな草花が目を愉しませてくれるという憩いの広場だ。
ほどなくして最初のお宮、七福神社への入口があった。主参道から少し入ると小さな社があり、大きな神社境内によくある末社という感じ。その隣にある大黒様が鎮座される建物の方が大きい。
次は七福神社からすぐ、屋根以外全て朱色に染められたいかにもお稲荷様といった雰囲気の奥之宮稲荷神社。精神状態を不安定にさせるという赤系の色であるが、こんな色のお住まいで大丈夫なのかな稲荷大神さまは…
実際末社という扱いなのかは不明ながら、末社としては立派な稲荷神社である。拝殿から本殿への通路は閉ざされているが、本殿は地形を利用して高い位置に建てられている。
奥の宮八社めぐり5
奥の宮八社めぐり6 奥の宮八社めぐり7 奥の宮八社めぐり8
狛犬様かと思いきやきつね様が 拝殿内部、本殿へ階段が続いてます 外部はこんな様子
奥の宮八社めぐり9 三番目は奥の宮八社の中では最も特徴的な不動神社。古墳の石室内に祀られる神様で、石室が全長23mと高さ、幅も5mを超すという石室の大きさは九州最大規模。横穴式石室古墳と呼ばれる姿で、考古学的にも重要な古墳ではないだろうか。
不動神社の外観は普通のお宮であるが、中に入ると暗く奥へと続く石室がある。石室内部には入れないが、提灯の灯火がボワッと奥を照らして独特の雰囲気を醸し出す。ここからの出土品には国宝が十数点含まれているそうだ。有力な豪族等が埋葬されていたに違いない(内部写真は最上部写真参照)
これだけ暗いと内部を撮影するには三脚が必要だ(持ってきてなかった)。フラッシュを焚いては雰囲気が崩れそう。それにフラッシュに気分を害される先人様がおられては大変だしね(笑)。
外に出てぐるりと周ると、拝殿の裏手は木々が植わる小山で、なるほど石室はこの内部なんだなって分かる。
奥の宮八社めぐり10 奥の宮八社めぐり11 奥の宮八社めぐり12
不動神社の外部様子(古墳直結!) こちらが万地蔵尊 鳥居は一緒になってます(社は別々)
この辺りで気付いた。奥の宮八社めぐりは山の頂上まで行く必要はないと。不動神社で折り返して次は戻るような方向であり、その参道途中に万地蔵尊【よろずじぞうそん】がある。小さな社である。脇にいわゆるタッパーがあって、「四番 万地蔵尊 ろうそく・線香 一組百円」と書かれていた。
それにしても、山登りをしなくて良いと分かると足取りがすごく軽い(こんな気合いでは大願叶うわけないか)。次は濡髪【ぬれがみ】大明神淡島神社、ともに朱色の社。既に先述の稲荷神社がすぐそこにある位置に戻っている。社務所があって、7番目の三宝荒神【さんぽうこうじん】がある。三宝荒神とは主に三面六臂【さんめんろっぴ】の忿怒像で、仏・法・僧の三宝の守護神とされ悪人を罰し、善人をたすける神であり俗に荒神と呼ばれるそうだ。ということで三宝荒神像が祀られているだろう。
神社だけど、仏・法・僧の三宝と聞くと仏教って感じだねぇ...
奥の宮八社めぐり13
奥の宮八社めぐり14 最後は薬師神社。こちらも薬師如来という仏教の仏を連想する。明治維新で神仏分離令・神道国教化政策によって、神道と仏教が分離させられた経緯があるが、逆にそれまでは一緒に祀られていた場合もあるので、ここはその名残かも。

ということで、あっさりと八社を巡ることができた。思いのほか楽である。これなら気負うことなく気軽に参拝できるじゃないか、お薦めだ。もっともこれでは物足りないという方には、裏手の山には登っていくことができ、宮地山山頂(標高180.7m)には古宮址があるようだ。神功皇后が祈祷した場所と伝えられる場所だろう。その先の在自山(標高237.5m)は展望所として見晴らしが良い。これらルートは自然歩道として整備されているのでハイキングに良い。
宮路嶽神社ご参拝の折は、こちら奥の宮八社めぐりもご一緒に。
奥の宮八社めぐり15 奥の宮八社めぐり16 奥の宮八社めぐり17
薬師神社内部の様子 民家村自然広苑の一部 自然歩道はいいハイキングコース?

 関連リンク 福津市ホームページ 宮地嶽神社ホームページ
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
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