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 旧・門司三井倶楽部 (福岡県北九州市門司区)    site up 2004/02/12
門司三井倶楽部1
レトロな町並みが人気の門司港レトロ地区、あじこじ九州では主要なスポットをそれぞれにご紹介していきます。

まず訪れたのが、「旧・門司三井倶楽部」国指定重要文化財である。この重要文化財という響きが既にレトロな世界である。落ち着いた色調でご覧のようにシックな建物である。
以前は三井物産門司支店の迎賓館や社交倶楽部として利用されており、その点では三井鉱山の三井港倶楽部とも生い立ちは同じである。また外観もどことなく似ているように思うが、外壁の柱梁を見せる技法であるハーフディンバー形式という特徴を持つ。このような建物が町並みの一部とは、やはり魅力的だ。
竣工は1921年(大正10年)、設計は松田昌平氏。国鉄が所有する頃は門鉄会館とも呼ばれていたそうであるが、現在の所有者は北九州市である。
現在も門司港は門司税関があるなど、貿易港としての一面を持つ。社交倶楽部を建てるほどであるから、三井物産は当時からこの地で商いを盛んにしていたのだろうと思われる。
施設内の見学は自由である。門司港駅の正面に向かい合うように位置しており、正門から綺麗に整備された庭へと足を踏み入れる。建物を見上げつつぐるりと庭を廻ると、不思議なことに奥にはあまりにも普通な雰囲気の和風建築物がつながっている。こちらは特に見学できる様子ではないが、洋風と和風が一緒の建物というのも面白い。本館が洋風、和風の建物は附属屋【ふぞくや】というそうだ。
さて、門司三井倶楽部はもともとはこの地にあったものではなく、門司港駅からはかなり離れていたそうである。そこに、再開発の計画が持ち上がり、集客力向上と保存・公開のためには移設が必要という結論に至ったのであろうか、莫大な費用と4年という時間を投じてこの地に移築された。
1階部分は見学無料であり、食事処もあり優雅なひとときを過ごすことができる。2階は有料(200円 平成16年2月現在)ということだが、展示施設があり、アインシュタイン林芙美子【はやしふみこ】ゆかりの品々を見ることができるという。
門司三井倶楽部2
門司三井倶楽部3 門司三井倶楽部4 門司三井倶楽部5
落ち着いた雰囲気 レトロでそして重厚な空間 1階にもちょっとしたギャラリー
門司三井倶楽部6 なんでアインシュタイン(1879-1955)なの?と思われた御仁もおられるだろう。相対性理論や原爆開発に携わった(平和主義者で、大戦中、原爆を開発中だったナチスが作り上げるぐらいなら、アメリカが先に完成させた方が世界の為という観点で開発にサインしたと言われる)ことなどで大変有名である。そのアインシュタインが門司三井倶楽部竣工の翌年1922(大正11)年に宿泊しているのだ。この大戦前の思い出もあってか、原爆完成後にはアメリカ大統領トルーマンに日本への原爆投下を止めるよう書面を出している。宿泊当時の家具などを復元してアインシュタインメモリアルルームとして展示されている。
浮雲、放浪記の作者として知られる放浪の女性作家「林芙美子(1904-1951)」は、門司の生まれである。とくに門司三井倶楽部に宿泊したというような話はないようだが、地元出身者ということでの紹介だろう。
その他2階には、門司三井倶楽部の建物の構造についての説明などもあるということで、かなり興味を惹かれたところであったが今回は見送りとした(泣)
さて、内部の様子だが、暖炉があったり調度品の立派さなどは、やはり迎賓館といった感がある。内部の雰囲気も先述の三井港倶楽部に似ていると思う。 館内には、施設の説明やお客様案内のためにお姉さま(コンパニオンでいいのかな)がおられるので、いろいろと質問には答えてくれるのではないだろうか。他レストランもあり格調のあるこのレトロな雰囲気の中で料理が楽しめる。なんだか大人の空間って感じである、デートにも良いかも。
移設された際に、修復がなされているのだろう。全体的にかなり綺麗である。とくにトイレはレトロチックでありながら、人感センサー付きの便器である。ま、これはこれで便利だから結構なのだが、当時はどうだったのだろうと少し興味があるなぁ。
門司三井倶楽部7
門司三井倶楽部8 門司三井倶楽部9 門司三井倶楽部10
お気に入りになったトイレ 堂々とした風格である 新・旧の融合が街の魅力に
 関連リンク 北九州市ホームページ 門司港レトロ倶楽部ホームページ
   

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