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 三井港倶楽部 (福岡県大牟田市)    site up 2003/12/04
【本掲載文は、2003年12月に作成された情報となります。詳しくは三井港倶楽部ホームページを参照ください】
三井港倶楽部1
大きな企業には、接待などのために迎賓館を所有することがある。今の企業でこのような迎賓館を所有するところは少ないかもと想像するが、歴史ある財閥系の企業などには迎賓館として贅【ぜい】を尽くされた建物が利用されてきたのはご存知の方も多いと思う。近年は経費削減で、なかなか接待の為に投資とは難しいご時世かなと思うところだ。今後このような建物が生まれにくいとすれば、益々大事に保存すべき建物である。
ということで、近代化遺産に指定されている「三井港倶楽部」をご紹介したい。言うに及ばず三井のお膝元大牟田は、三井鉱山を中心に三井系企業が経済基盤となってきた街だが、石炭需要に活況を呈する頃には三井関係の社交倶楽部として利用され、また外国高級船員の宿泊や接待、あるときは皇族や財界人等を迎い入れてきた。三池港の開港は明治41年、三井港倶楽部もこの年に開館している。
三井港倶楽部2 三井港倶楽部3 三井港倶楽部4
道路から覗く三井港倶楽部 玄関の様子、西洋的扉を完備 敷地内に入ると雰囲気一変です
古い建物に違いないが、洋風建築で趣がいい。所謂【いわゆる】レトロチックな佇まいである。迎賓館だったここは、昭和61年から結婚式、レストランとして一般公開に至っている。
今回私は昼食を兼ねてに三井港倶楽部を訪れた。いかにも洋風といった感じの塀に門、そこを入ると違う空間が広がっているようだ。 外観は勾配のきつい屋根をもった2階建木造建築(一部屋根裏部屋3階有)で、柱形や梁などが壁面にインパクトを与えている。1階東側から南側にかけてはベランダがあり、訪問した際にも白いテーブルと椅子が置いてあったが、和風にはない雰囲気である。洋風的になってきた現代建築でもこのレトロな雰囲気は出せないだろう。建設当初の雰囲気がよく残されているという。
大きい!というほどの建物ではないのだが、明治41年に作られたことを考えれば大きく、また保存状態も良いようだ。ちなみに当時清水組と呼ばれていた現在の清水建設による建設という。
三井港倶楽部4
三井港倶楽部5 静かな室内、レストランに入り窓際の席で重い椅子を引いて座る。多少の改修はあっても、全体的に歴史の重厚感を感じる。
赤い絨毯に暖炉、ドアの形状、天井の造り、分けられた高価そうなカーテンの先には、綺麗な庭園が目に飛び込む。綺麗に整備された庭園には芝生の上に松の木が広がる。いい...
早速、撮影は大丈夫?と確認してからあちこちへカメラを向ける。レストランは照明を落として、やや暗めである。カメラ撮影ではシャッター速度を保てずに手ぶれに苦戦する場面だ。三脚を立てては仰々しいので椅子やテーブルでなるべくカメラを固定しつつ撮ってきた。少し滑稽なポーズもしていたように思うが…
食べたのはサイコロステーキセット(1500円)、やや高めではあるがこの雰囲気を楽しむ料金が含まれる、と思えばたまには良いだろう(編集注:特別メニューを奉仕されるときもある、また価格は2003年11月現在)
三井港倶楽部6 三井港倶楽部7 三井港倶楽部8
廊下、いい雰囲気ですねぇ 歴史ある建物だから似合うもの くつろぎの空間です
同行スタッフが食したカレーセットも美味しいとのことを付け加えておこう。腹ごしらえが済み、レストランから見えていた庭へと向かうことにした。レジの方に聞くと庭への出口は喫茶室の先からとのこと(館内から庭へ入るようになっている)。喫茶室を数枚写真に収めて扉へ、ノブを回して押すが...「アレッ」動かない。ははぁん引くのかな..「んっアララッ」動かない。これ鍵かかってんじゃぁ?と疑いの眼差しを投げかけつつバタバタと扉と格闘していると店員さんがやってきて、力を込めて扉を押してくれた。ゴゴッという擦れた音がして無事開放。これも歴史がもたらす現象よね、と思いつつ明るい庭へ。
扉を出るとすぐにベランダがある。幅はあまり広くないが、屋根は広くテーブルと椅子が置いてあった。ここでティータイム、いい感じである。庭はゴルフのパット練習ができそうなほど綺麗なグリーン。ま、私はゴルフはしないのだけど。
三井港倶楽部9
三井港倶楽部10 三井港倶楽部11 三井港倶楽部12
暖炉の上部をパシャリ 庭への出入口の扉、ちょい難あり ベランダ上部にガラス、凝ってます
三井港倶楽部13 建物2階には披露宴会場があるのだろう、2階と1階の一部は通常立ち入り禁止である。歴史と格式を感じるだけに、プレステージ披露宴とも言うべく高貴な印象がある。簡単に言えば高そうだよねここの式場という印象だ(実際はよく知らないのだけど)
庭から三井港倶楽部をながめる。屋根の煙突もアクセントの一つだが、暖炉には石炭がくべられるそうだ。そうでなくては石炭産業の地とは言えまいと妙に関心する。とは言え、暖炉は喫茶室にあるものだと推測するが、訪問した際には残念ながら火はなかった。余談ではあるが、屋根が急勾配なだけにサンタクロースは苦戦しそうである、ここに子供が住んでなくて良かったねと申し添えておこうと思う(笑)
こうして快晴の中、三井港倶楽部を写真に収めることができ目的達成の感に耽る【ふける】私であったが、三井港倶楽部の表札(?)を見てふと思った。ひょっとすると本サイトをご覧の方には読み方を間違えている人がいるかもしれない。日本語の難しいところで、大牟田にある有明町が“ありあけまち”ではなく”ゆうめいちょう”と呼ぶことなど困惑の極みである。念のため三井港倶楽部は“みついこうくらぶ”ではなく、“みついみなとくらぶ”であるのでご留意頂きたい(笑)
下記写真クリックにて大きい写真が開きます(640×480pixel)
三井港倶楽部14 三井港倶楽部15 三井港倶楽部16
1階のベランダが特徴でしょうね 洋風的な室内、重厚な雰囲気でしょ はい、三井港倶楽部です

 関連リンク 三井港倶楽部ホームページ 大牟田観光協会ホームページ
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
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