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福岡市東区から博多湾の注ぎ込む多々良川【たたらがわ】。その河口に国の天然記念物に指定される名島檣石【なじまほばしらいし】という9個の円柱状の石片がある。
この地で崩御したとされる仲哀天皇【ちゅうあいてんのう】の皇后で、九州北部に数々の伝説を残している神功皇后が自ら祠を建てて祀ったのを起源としている香椎宮の社伝によれば、神功皇后が新羅侵攻から凱旋した際にこの地におかれた御座船の帆柱が化石になったという。
現実的には約3700年前のカシ属の幹の化石とされており、日本書紀などから神功皇后が政事を執り行ったとされる西暦201〜269年までの時代とはかけ離れたものである。満潮時にはほぼ水没する。
国指定天然記念物(昭和9年5月指定)
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