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K-00156-S0006
 唐津くんち (佐賀県唐津市) site up 2003/11/14,2018/7/14文書更新
唐津くんち1
あぁー!エンヤーエンヤーエンヤー!、、エンヤーッ!、、エンヤーッ!、、エンヤーッ!、、。

九州・秋の祭りの代表格、唐津くんち。前々から見てみたいと思っていた祭りだが、期待通りであった。圧倒された。

毎年、祝日「文化の日」を挟んだ11月2〜4日の3日間で開催され、期間中の人出は実に50万人を超えるという。

国指定重要無形民俗文化財
   (昭和55年1月指定)


唐津くんちは、唐津神社の秋季例大祭で寛文年間(1661〜1672)に神幸祭が始まったとされる。最大の特色は国内の祭りでは無比であろう曳山【ひきやま】と呼ばれ、漆塗り、和紙を張り重ね造形された14台の巨大な美術工芸品を使うところにある。

最初の曳山:赤獅子【あかじし】が製作されたのは江戸時代・文政2年(1819)で、当時、刀町の木彫師・石崎嘉兵衛が京都祇園祭の山車にヒントを得て同士と共に「赤獅子」を作り、唐津神社へ奉納したのが曳山行事の始まりである。
一番曳山から十四番曳山まで現存(消失した山もある)・製作された順となっており、最後の十四番曳山:七宝丸【しちほうまる】が製作されたのは明治9年(1876)である。
唐津くんち2
唐津くんち3 曳山は最大のもので高さ6.8m、重さ3トンにもおよぶそうである。また、曳山そのものは県重要有形民俗文化財(昭和33年指定)であり、祭り期間以外でも唐津神社横にある曳山展示場(有料)で観覧することが出来る。

しかし、日本が誇れる祭り文化の芸術品を揃いの法被【はっぴ】姿の若衆が独特の掛け声とともに勇壮に曳き舞わすさまは唐津くんちならでは。
祭り好きの御仁ならば見た瞬間に鳥肌が立ち、テンションは一気に最高潮に達する。気づいたときには合わせて「エンヤー!」と声を発しているに違いない。お勧め度100%のお祭りなのである。
3日間で行なわれる祭りは、初日・おくんちの前夜祭「宵ヤマ【よいやま】」から始まり、翌日、祭礼の中心である神輿【みこし】を迎えるお旅所(神輿宿)・西の浜へ14台の曳山がお供をして行く「お旅所神幸【おたびしょしんこう】」、最終日は「町廻り」で曳山を曳き廻し夕刻には展示場へと戻される。
最大の見せ場は2日目の「お旅所神幸」で、お旅所・西の浜の砂地に曳山を引き込む場面と言われ、その様子はテレビの生中継やインターネットでのライブでも放映される。

個人的には、提灯のあかりに浮き上がる巨大な曳山が巡行する「宵ヤマ」が強烈な印象を残した。
唐津くんち4
唐津くんち5 唐津くんち6 唐津くんち7
お旅所神幸・西の浜に集合した曳山 お旅所へ渡御する神輿 宵ヤマ。浮び上がる曳山が印象的。
唐津くんち8 訪れたお旅所神幸の日は、古来中国で空を飛び回る鱗のある虫の長とされ、よく雲を起こし雨を呼ぶと言われる想像上の動物「飛龍」(7番曳山)が、前日の宵ヤマから元気がよかったせいか夜中から朝にかけて小雨が降り続いた。漆塗りの曳山は、雨に濡らす訳にはいかない。雨足が強いと曳山の巡行が中止される場合もあるという。

このへんは普段からの行いがものいうところだが、揃いの法被を纏【まと】った曳き子たち、祭り関係者たちの存在を忘れてはならない。
古くから幾度の修復を重ね、伝統を受け継いできた者たちの熱き想いが込められた芸術品、曳山。これに息吹を吹き込み最も魅力あるかたちでその芸術となる、それが「唐津くんち」なのである。

そして今年の巡行中、雨が降ることはなかった。
唐津くんち9 唐津くんち10 唐津くんち11
曳き子たちの熱気が凄い 揃いの法被姿がカッコいい 囃子【はやし】笛、鐘、太鼓、エンヤー!
下記写真クリックにて大きい写真が開きます(640×480pixel)
唐津くんち12 唐津くんち13 唐津くんち14
1番曳山“赤獅子”刀町 2番曳山“青獅子”中町” 3番曳山“亀と浦島太郎”材木町
唐津くんち15 唐津くんち16 唐津くんち17
4番曳山“源義経の兜”呉服町 5番曳山“鯛”魚屋町” 6番曳山“鳳凰丸”大石町
唐津くんち18 唐津くんち19 唐津くんち20
7番曳山“飛龍”新町 8番曳山“金獅子”本町” 9番曳山“武田信玄の兜”木綿町
唐津くんち21 唐津くんち22
10番曳山“上杉謙信の兜”平野町 11番曳山
“酒呑童子と源頼光の兜”米屋町
唐津くんち23 唐津くんち24 唐津くんち25
12番曳山“珠取獅子”京町 13番曳山“鯱”水主町 14番曳山“七宝丸”江川町
 関連リンク 唐津市ホームページ  

   
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