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 玄海エネルギーパーク (佐賀県東松浦郡玄海町)    site up 2004/05/15
玄海エネルギーパーク_1
なんといっても私にとって無料の施設、これはありがたい。俗に“タダより高いものはない”とはよく言うが、タダに勝る良心的な施設もないわけで、それに安心なことにタダで入ったからといってやましいこともない(笑)
ということで、九州電力株式会社玄海原子力発電所に平成12年3月にオープンした玄海エネルギーパークを訪れた。
「えっ、原発にパーク?」なんて思われるかもしれないが、原子力発電所のしくみについて展示・説明している施設で、原子力発電について知ることができる。お子さんに、というより内容そのものは結構大人が楽しめる内容である。ま、ターゲットは実は大人かもしれないけど...
トラブル隠しなどで、一部電力会社が国民の批判を浴びたことは記憶に残っているが、九州電力はその点地元との関係も良好でクリーンなイメージを保っているように感じる。
さて、エネルギーパークに訪れたのはGWの子供の日。イベントも子供の日に合わせて催されていることもあって大勢の観光客が集まり、通常の駐車場では足りずエネルギーパーク内のグラウンドが臨時駐車場となっていた。
原子力発電の仕組み等が展示されているのは、サイエンス館と呼ばれるメイン施設。外壁にはらせん状に階段が取り巻いていて、展望室には窓があるが他はほとんど窓もなく、ちょっと異様な感じ(外壁色もちょっと...)がする4〜5階程の建物である。そのサイエンス館につながるように、九州各地の郷土特産を紹介する九州ふるさと館が一体化している。
原発には、その危険性故に反対を唱える人々は多い。客観的に見れば放射能は危険な存在であることは周知のことと思う。世界的には原発推進の声が幾分弱まっているようにも感じるが、日本においてはエネルギー不足からか新たな建設話は多い。
玄海エネルギーパーク_2
玄海エネルギーパーク_3 最近、プルサーマル発電に転換すると計画が発表された玄海原子力発電所3号機であるが、まだエネルギパークに関連する展示説明資料はないようだ(急ぎ足だったので気付かなかったな)
燃え易いウラン235は自然界でも少なくまた日本にない。燃え難いウラン238にウラン235を3〜5%加えたものがウラン燃料で、主流の軽水炉原子力発電所で使われる。ウラン燃料は核分裂反応によってウラン238からプロトニウムが生成されるが、そのプロトニウムを酸化物の形に加工し、燃え難いウランなどに9%ほど混ぜてMOX燃料とし再利用するのがプルサーマル発電だ。ウラン燃料発電においても、発熱量の約3割程度は内部で生成されたプルトニウムの反応によるものだそうだ。プルトニウム量を20%程高めると、高速増殖炉用の燃料となる。ウラン235不足を補う有効手段と説明されるが、プルトニウムはウランより毒性、爆発性が高く、より慎重な管理が求められる。
内部はちょっと言えばテーマパークのアトラクションに入っていくようなイメージで、綺麗なお姉さんが入口でお出迎えである。リーフレットをもらって進もうとしたら、間もなくガイドさんが内部を紹介してくれる見学コースが出発になるというので、そのグループに加わることにした。入ってすぐのオリエンテーションルームで出発時刻まで待機(せっかくスクリーンがあるので、電気の情報か何か投影してくれればと思うが...)。
いよいよ出発。まさしくアトラクションだね、っていう様相の通路を進みサイエンス館内部に到着。ここは原子力発電所の内部イメージで、中央には大きな原子炉の模型が周囲を圧倒する。実物大の原子炉模型ということだ。しかし逆に言えばこれ位の原子炉4基の玄海原子力発電所から、九州の消費電力の3割程(と聞いたような…)を生み出しているのだから凄い。爪先位の燃料で一般住宅半年分の電力がまかなえるというからさもあらんである。
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ちょっと不思議な形のサイエンス館 内部はらせん状に上ります 原子炉内部を再現?、大きさはこれ位
玄海エネルギーパーク_8 誰もが大地震のときはどうなるのって心配だろう。原子力発電所は、固い岩盤が地表近くにある地域を選び、その岩盤の上に直接固定されているという。これにより例え地震があったとしても、揺れは非常に少ないそうだ。固い岩盤の上というだけで大丈夫なの?と思うが、地質学・地震学では常識なんだろうな。
原子炉では、ウランが核分裂をしてその際に中性子が飛び出す(確か2つ)のだが、その中性子が他のウランの核にぶつかると核分裂を誘発、そしてまた中性子が飛び出すといった具合で分裂が進む。核が分裂する際に強大な熱量が発生するので、その熱で水を水蒸気化してタービンを回し発電する、というのが原子力発電所の原理である。
飛び交う中性子を少なくすれば核反応が抑えられるので、中性子を受け止めやすい物質を出し入れすることで、核反応のスピードをコントロールする。よくこんな方法が確立されたものである。
最上階は展望施設となっており、玄海原子力発電所の遠景を眺めることができる。玄海には1号機(昭和50年)、2号機(昭和56年)の55万9千KW原子炉2基、3号機(平成6年)、4号機(平成9年)の118万KW原子炉の2基の合計4基が稼動している。タイプが違うので外観も異なる。設備規模からするとかなり効率的な発電量である。火力発電で同規模発電量を目指せば数倍の巨大施設になるだろう。
ガイドさんに付いていくと、要所要所での説明が受けられるのだが、通路壁面にある案内板やちょっとした体験マシンなどは素通りして九州ふるさと館へ案内されるので、もう一度戻ってじっくり観て廻りたくなる。原子力発電の仕組みから各国の原子力事情等の説明、地震の体感比較マシン、体から出ている放射線測定マシンなど、なかなか大人も楽しめる施設になっている。なので、結構お父さんに人気施設だったりするのだ。
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玄海エネルギーパーク_10 玄海エネルギーパーク_11 玄海エネルギーパーク_12
串崎風力発電所も見えます 九州ふるさと館の一部、見応え有り 有田焼きのからくり時計(人気)
玄海エネルギーパーク_13 エネルギーパーク内には、予約要ながらテニスコートとグラウンド利用は無料だ。地元の人々への恩恵といったところかな。
まぁ遠方から訪れてテニスってことにはなかなかならないと思うが、サイエンス館、九州ふるさと館に続いて観賞用温室があるので是非そちらもご覧頂きたい。ズバリ発電所の余剰熱を利用しているので、維持費は楽なのだろう。中に入ると、左手に熱帯雨林の植物が沢山植えられていて、原色の花が光を浴びて輝いていたり、奇怪な花を咲かせていたり、演出の噴水や霧が雰囲気を作っていたりと面白い。
でも、施設のほぼ半分は広場風になっていて、テーブルなどが置かれた寛ぎの空間となっている。ま、これはこれでもいいけど、もっと植物を充実してほしいなぁと思う。温室外観の立派さから想像する見応え感とでも言うのだろうか、ちょっぴり裏切られた気持ちになる(個人的印象よ)。
その他エネルギーパーク内には、遊歩道、四季の散歩道、ツバキ園、桜並木、太陽のひろば(公園)、物産販売所など整備されており、もう立派な公園だ。管理は大変だろう。
電気という公共性に密着する九州電力。市場からは電力料値下げ圧力が強く、しかし発電燃料は安くはならない。二酸化炭素の問題もあって火力発電も安易に建設できないと察するところ。そう、日本は原子力に頼ろうとしている現状なのだ。しかし、世間では危険性が叫ばれており、国民感情を考えると神経の磨り減る対応のことと想像する。風力、水力、太陽光などクリーンエネルギーが唱えられるが、まだその供給量は微々たるものだ。今しばらくは、日本は原発に頼らざるを得ないんだろうな…。あれま、私がこんな考え方をするなんて、なんだかエネルギーパークの目論見にはまったのかしらん(笑)。“なるほど、原発って安全に管理されているし、生活に必要なんだね”と思ってもらえるなら“タダなんて安いもの”ってね(編集注:笑・意地悪な見解)
逆に利用者からするとまさしく“タダより高いものはない”となる可能性もあるのかも(笑)。その結論が将来出ないことを祈るとして、いずれにしても立派な施設、一度足を運ばれてはいかがだろう。原子力発電、まずは知ってみなくてはなりますまい。
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ムクナというツタ性植物の花 バナナも実がなってました 電気バスが館内を廻ってます

 関連リンク 玄海町ホームページ 玄海エネルギーパークホームページ
   
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