あじこじTOPへ
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ
K-00113-S0003
 佐賀県立九州陶磁文化館 (佐賀県西松浦郡有田町)    site up 2003/08/08
陶磁文化館1
有田と言えば、言わずと知れた陶器の街だ。有田陶器市は、ゴールデンウィークの観光客数では九州上位の常連で、その盛況ぶりは有名なところ。余談ではあるが、遊園地などの入場券で把握できるところなら分かるものの、自由に訪れて気ままに帰るような観光地は、どうやって「今年は○○○万人の人出」と分かるのだろう。たぶん推測理論があるのだろうが、素朴な疑問である。
ま、そんなことは置いておいて、有田陶器市を有田地区のベストシーズンとするならば、夏の今はシーズンオフ(かな)。ベストシーズンは渋滞の国道もすいすいと走れる、さすがに窯元が多いなと思いながら車を流していると、「佐賀県立九州陶磁文化館」の看板が目に飛び込んできた。興味有りのシグナル点灯である。
写真のように、なかなか近代的な展示施設である。
佐賀県立九州陶磁文化館は、その通り陶磁器の展示施設である。そういえば、有田ポーセリングパークという施設を思い出した。陶器に興味ある年配者には人気だったが、私を含め品疎な教養の若者には当時の入園料と展示内容では反応が薄かったように思う。しかし、現在は入園無料(展示施設へは入館料500円:2003年08月現在)となり、運営母体が変わってからはそのイメージは変わったようだから、こちらも近く行ってみたいと思う。

佐賀県立九州陶磁文化館は、なんと入館料無料と嬉しい施設である。特別な催し期間については有料となる場合があるとのこと、その点はご注意願いたいがそれでも良心的な施設である。
場所はJR有田駅よりちょうど南に位置し、国道35号線から南側へとそれて、一本道の丘へと登る専用道路の先にある。標識も各所に出されているので迷うことはないだろう。
陶磁文化館2
陶磁文化館3 先述のように基本的に入館は無料、とすれば展示内容もそれなりじゃ?なんて思う御仁も当然いらっしゃることだろう。これについては、私は「なんでも鑑定団」の鑑定エキスパートではないので断言はできないし、ましてやそれらしく「いい仕事してますねぇ」とも当然語れないのであるが、素人目にして展示内容は豊富でまた説明も分かりやすいと感想を述べておこう。
陶器もそうだが、独創的なものを作り上げるのはいいものだと思う。人々にそれが受け入れられるのは大変なことと思うが、人とは違うものを造るということには私もチャレンジしたいと思うところ。だが言うは安し・・・というものである。

入館は無料であるが記名が必要である。どれぐらいの人々に利用されているか、などの情報収集だろう、何か後ろめたいことがある場合には要注意である(笑)。
陶磁文化館 陶磁文化館 陶磁文化館
必見? しょんべん少女 人気の陶器からくり時計 中庭へのドア、ここにも...
館内は、第1から第5までの展示室がある。
第4展示室は、陶磁器の歴史などを紹介してあり、展示内容が固定しいる展示ルームとなっている。第2、第3、第5の展示室については、基本的に1年ごとに展示内容を変えているそうで、第1展示室については個展やグループ展として随時使用されている。本ページ一番上の写真は、第3展示室、奥に第2展示室(常設展:九州の現代陶芸)が見えている。なかなか独創性豊かな陶器(つぼや皿)が並んでいた。魚の模様が焼かれた陶器は、私のような魚好きならば思わず足を止めてしまうところ。

右の写真は固定展示ルームである第4展示室に飾られている「蒲原コレクション」。有田町の寄託【寄託】(受寄者が、寄託者のために物を保管すること)とのことだが、装飾が美しいかなり年代物の陶磁器が展示してある。分かる人には分かる世界だろう。
陶磁文化館4
陶磁文化館5 圧巻なのは、柴田夫妻コレクション。展示室にある紹介文によると、なんでも東京の柴田夫妻から平成2年から毎年寄贈され、その数は平成13年までに合計9,269点に及ぶとのこと。驚きである、尋常な寄贈数ではない。展示されている陶器も江戸時代初期のものから集められており、どこにでもあるような陶器ではなく価値あるものばかり。
この柴田ご夫妻、共に有田焼が大好きなご様子。ご主人(柴田明彦氏)は、江戸時代の歴史的変遷と消費地の生活文化の歴史を照合しながら体系的に収集。その収集品は生産地有田の歴史文化の遺産として末永く保存されるようにと、ここ九州陶磁文化館とともにあの大英博物館に寄贈された。また奥様(柴田祐子氏)も、江戸時代の有田焼の小品の収集をされており、その収集品全てが寄贈されている。
膨大な寄贈品は、毎年展示内容の入替が行われている。
展示物を一通り見て廻り、さて帰途に着く前にトイレ、と拝借しようとした。すると通常のトイレの横に個室のようなトイレが用意されていた。体が不自由な方のためのトイレかなと思ったが、同じような個室が3室もある。それにしては“?”と思った私はそのうちの一つを開けてみると、右の写真ように陶器を使ったシャレたトイレが姿を現した。「おお、ここにも陶器かよ!(あ、そもそも陶器だね)」と声を上げた次第だが、3室とも陶器の色合いや若干仕様が違っていて面白い。要チェックである。

九州陶磁文化館、「なかなかいいね」というのが私の感想である。思わず訪れたそこは、入館無料で、展示物豊富で、内容も良くて、さりげない陶器も目を愉しませて、そして館内には軽食店もあるのでゆっくりくつろげて...
ね? いいところに思えてきたでしょ。
陶磁文化館4
陶磁文化館 陶磁文化館 陶磁文化館
展示品です...でもこれは? 展示品です...魚好きなので 第一展示室内には茶室があります
 関連リンク 佐賀県立九州陶磁文化館

有田町ホームページ
   
地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ
K-00113-S0003
九州の情報はここでチェック!   あじこじ九州TOPへ