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 斎場御嶽 【せーふぁうたき】(沖縄県南城市:旧島尻郡知念村)    site up 2005/02/15
斎場御嶽1

「古事記」や「日本書紀」の冒頭部分にある宇宙や世界の始まりを語る神話を一般的に開闢神話【かいびゃくしんわ】と呼ぶそうであるが、琉球王国(沖縄)においても琉球開闢という創生神話が伝わり、語り継がれている。

沖縄で御嶽【うたき】とは神が降臨し鎮座する聖域のことを指すが、琉球開闢のなかでこの国が七つの御嶽から出来上がったと伝えられ、そのうちの1つがここ斎場御嶽【せーふぁうたき】であり、その歴史から七御嶽のなかでも琉球王国最高の聖地とされている。

国指定史跡(昭和55年1月指定)

世界遺産琉球王国のグスクおよび関連遺産群(2000年12月登録)

御嶽にはいくつかの神域(ウローカー、ウジョウグチ、ウフグーイ、サングーイ、ユインチ)があり、ここ斎場御嶽で最も見応えのあるのは写真↑→三庫裏【サングーイ】である。

巨大な2つの石で構成され、三角形をした洞門の奥に光が射し込んでいるその様はここが聖域であることを特に感じさせる雰囲気を醸し出している。(奥の人影が判るだろうか。比較するとその巨大さが認識できる)
この洞門は約1万5千年前に起った地震の断層のズレから出来たと言われているそうである。
斎場御嶽2
斎場御嶽3 斎場御嶽4 斎場御嶽5
           
斎場御嶽6
洞門をくぐり、光が射すそこは久高遙拝所【くだかようはいじょ】と言い、琉球開闢に登場するアマミキヨという女神が降臨したという神話の島久高島【くだかじま】を望むことができる。
ちなみに近くにある知念海洋レジャーセンターからは久高島に船で渡ることができるので時間の許される方は併せて訪れられるとよいだろう。(勿論、海の綺麗さは半端じゃないですよ)

その他の神域は、斎場御嶽の入口である御門口【ウジョウグチ】という神社で言えば拝殿にあたる所から石畳が続き、次に大庫理【ウフグーイ】と呼ばれ琉球の最高位神女【しんにょ】・聞得大君【きこえおおぎみ】の即位式の際、「霊威づけ」という儀式(霊威:不思議な威力)が行なわれたとされる場所がある。
斎場御嶽7 斎場御嶽8 斎場御嶽9
駐車場からの入口、世界遺産の碑 御門口【ウジョウグチ】 大庫理【ウフグーイ】

大庫理をほどなく行くと道が分かれ、右に行くと冒頭の三庫裏【サングーイ】、左手奥に進むと首里城にある建物と同じ名前を持つ寄満【ユインチ】と呼ばれる場所があり、首里城では国王のために食事を作る厨房を指すのだそうで「豊穣の寄り満つる所」が語源ではないかとされる。

また、御門口【ウジョウグチ】から右手を下っていくとウローカーという水の流れ出る泉があり(訪れた際は流れていなかったが・・・)当時、斎場御嶽に入る時はここで禊ぎをしていたという。(注:ウローカーまでの道中はあまり整備されていないのでご注意を)
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斎場御嶽11 斎場御嶽12 斎場御嶽13
道中はこんな感じ 寄満の横に池?沖縄戦での着弾跡でした ウローカー
斎場御嶽14
斎場御嶽は聖域として近年まで男子禁制であったためか観光地としてはメジャーではなかったように感じる。世界遺産として登録されてからは沖縄外からもより注目される場所として周辺の整備も進んでいるようだ。

かつて、琉球王国時代・第二尚氏王統の3代目・尚真王【しょうしんおう】によって整備されたここは神話に登場するだけでなく沖縄独特の信仰として村ごとに配置された祝女【のろ】と呼ばれる女性神官の最高位で、国王一族から選ばれる聞得大君【きこえおおぎみ】の即位式が行なわれる(編集注:聞得大君の最後の即位は大正12年の安室御殿まで)など沖縄の歴史に深く関わっている。
 関連リンク 南城市ホームページ  
   

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