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 幣立神宮 (熊本県上益城郡山都【やまと】町 旧名:阿蘇郡蘇陽町)    site up 2004/09/16
幣立神宮1
中央構造線なるものをご存知であろうか?

約8000万年前にできた日本列島を関東から九州まで縦断する大断層である。実に1000kmにもおよぶ日本列島最長の谷と言われ、その様は月面からも見えるという。九州では大分の臼杵から阿蘇を通り八代に抜けているらしい。

この中央構造線が通る長野県分杭【ぶんくい】峠は数年前に「気」の出るパワースポットとしてテレビの放映もありかなり有名になっているそうである。
で、今回ご紹介するのは阿蘇郡蘇陽町にある幣立神宮【へいたてじんぐう】である。

ご察しのことと思うがこの幣立神宮もこの中央構造線上にあるというのだ。
幣立神宮を知ったのはごく最近の話しである。というくらい九州在住の者でも知らなかった場所なので観光的には決してメジャーなものではないと思う。(こちらの無知であればお許し頂きたい)
教えてくれた方からは「とにかく気が落ち着く場所で凄くいいし、不思議とエネルギーを貰ったような感じがするよ」と聞いた。
調べてみたところ、この幣立神宮と中央構造線の「気」の不思議という因果関係を勝手に頭の中で結びつけ早速の訪問となった次第である。

そんな安易な、と思われるかもしれないが中央構造線の不思議はそれだけではない。ワシタカ科のサシバという渡り鳥がいるが越冬をするために南下する際、中央構造線上を南下するらしい。また、この中央構造線上には聖地や霊場が集中している。(個人的に)決定的なのは日本最大の聖地とされる伊勢神宮もこの中央構造線上に存在する。
幣立神宮2
幣立神宮3 いかがだろう、ここまで説明すれば幣立神宮は凄いところではないのか?という気になりませんか?(実にここまでで「中央構造線」使用数8個である。笑)

その気になった?ところで幣立神宮のご紹介。 実はこの幣立神宮、高天原神話の発祥の地とされる。※高天原【たかまがはら・たかまのはら】とは日本神話の天上界を言い、天照大御神【あまのてらすおおみかみ】と須佐之男命【すさのおのみこと】をめぐる神々の物語の舞台となる。
やはりただならない。鬱蒼【うっそう】とした巨大な杉に覆われた参道からは6センスが皆無に等しい私でさえ心の安らぎが感じられるのは気のせいであろうか?五百枝杉【いおえすぎ】と呼ばれる巨大な杉を筆頭に幣立神宮の森として町指定天然記念物の杉木立たちは癒しの空間を創り出している。
主祭神は神漏岐命・神漏美命【かむろぎのみこと・かむろみのみこと】である。両神は古事記で有名な天照大御神よりかなり以前の神で人類の平和を願い火の玉に移ってここ幣立の地にご降臨された宇宙からの神なのだという。ほか大宇宙大和神【おおとのちおおかみ】、天御中主大神【あめのみなかぬしおおかみ】、天照大御神を祀ってある。
しかし、社殿は錚錚【そうそう】たる神々のそれとはふつりあいなほど小じんまりとしたものだ。
また、幣立神宮は通称「高天原・日の宮」と呼ぶ。「日の宮」とは天照大御神が住む宮殿、その子孫である天皇の住む御殿のことを言い、隣町の宮崎県高千穂町には高天原神話で須佐之男命の乱暴によって怒った天照大御神が洞窟に篭り世に暗闇をもたらしたことで有名な天の岩屋戸【あめのいわやと】の洞窟があり、位置関係からしてもその古【いにしえ】に現実味を帯びる。
幣立神宮4
幣立神宮5 幣立神宮6 幣立神宮7
神々の降臨した地にある社殿はひっそりと佇む 世界一の巨桧・天神木 古典史上の高千穂宮・幣立
幣立神宮8 そうした由緒もあり、この幣立神宮は知る人ぞ知るところで日本各地からのリピーターも多いという。訪れた際にも老若男女、様々な参拝者が見受けられた。

祭りは毎年八月二十三日・五年毎に大祭、その間四年は小祭が行われる。「五色人祭」と言い地球人類の各々の祖神がここに集い、御霊の和合をはかる儀式を行ったという伝承から地球規模での平和を願うお祭りである。まさしく神漏岐命・神漏美命の願いである。
また、国内外から参列者が集まるというから驚きだ。
太古の昔、大自然の生命と調和を聖地としてここに集まり世界五色の人類の祖先が願った想いが現在でも息づいているのだ。
それからもう1つの見所をご紹介。
社殿左脇から階段を下り右手方向へ山道を進むと東御手洗【ひがしみたらい】と呼ばれ、岩清水が流れ出る池がある。太古から八大龍王が鎮まる所とされ、北辰妙見【ほくしんみょうけん】(天御中主大神と同一)の大神が祀られている聖地である。
神代の昔、瓊々杵尊【ニニギノミコト】が、この池の神水で全国の主要地を清められ、中国の始皇帝は不老不死の霊薬をこの神水に求めたという。

竹筒から流れ出る神水は左右に2ヶ所あり、左の方がおいしいらしい。ありがたく感謝の念を持ちつつ頂けば地球のエネルギーを持つこの地の聖水である、きっと身にある病も取り去ってくれるのではないだろうか。
幣立神宮9
幣立神宮10 幣立神宮11 幣立神宮12
東御手洗への道中、1つの根から双子杉 東御手洗・東水神宮 八大龍王が鎮まる池
幣立神宮13 何かと心の病に見舞われる現代であるが、この地にはそれを癒すエネルギーがあるように感じる。
「大自然の生命との調和」この意識を地球人として持つことの大事さ、教えられるような場所である。
日の宮・幣立神宮、機会があればぜひ訪れて頂きたい。


九州自動車道からは松橋方面から高千穂方面に抜ける国道218号線、阿蘇・高森方面からは宮崎・椎葉方面に抜ける国道265号線の交わる附近、宮崎県との県境に蘇陽町・幣立神宮がある。どちらの国道からも入口がある。
 関連リンク 山都町ホームページ 山都町観光協会ホームページ
   

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