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 神瀬【こうのせ】石灰洞窟・熊野座神社 (熊本県球磨郡球磨村)    site up 2003/08/12
神瀬【こうのせ】石灰洞窟・熊野座神社をご紹介しよう。各地に石灰質の場所柄が存在しているが、ここ球磨村にも球泉洞を生み出した石灰岩地帯が存在し、ここ神瀬洞窟もその地帯の一部にあるものだ。で現地案内文によると、
このあたりは古生層(約5億年前〜2億3千5百万年前の地層)が球磨川を横切るように分布し、その中にレンズ状に、あるいは石灰岩層がはさまれている。この洞窟はこのうような石灰岩の中に開口した鍾乳洞である。
と説明がなされている。なるほど、球泉洞が近くにあるようにこのあたりは石灰岩が多く埋もれているのだな、と思うまでは普通である。しかし、看板にズバリ鍾乳洞とあるのだが、ある文献(とういほどではないが、あるパンフレット)では日本最大の洞口を持つ洞窟と言われている、とある。ここに一つ疑問符が私の頭に生じた。
さてさて、鍾乳洞と洞窟、なやませると思われないだろうか。日本最長の鍾乳洞は岩手岩泉町の安家洞がなんと8km、すぐ近くの球泉洞も日本3位の長さを誇り約5km弱、メジャーな観光地である。そしてこちらが開口広さ45m、高さ17m、奥行き70mと、日本最大の洞口を持つ洞窟なのである。にしては静かな観光地である、どうも扱いに差があるではないか? そこで調べてみると、鍾乳洞と洞窟の違いは「洞窟のうちで、内部に二次生成物である鍾乳石が存在してものについては鍾乳洞と呼ばれる」とのこと。つまり、洞窟と呼べば鍾乳洞を含むわけだから、洞窟で日本最大の洞口となれば鍾乳洞を含めて日本最大ということだ。ではなおそら凄いではないか。長さが8kmで日本最長、いいではないか、ここは洞口の大きさで日本最大、県指定天然記念物というより国指定へ格上げして頂きたい(編集注:ううん、どうかなぁ・・・)
国道219号線神瀬付近の直線道路で、標識があるのでわかる。別名は岩戸鍾乳洞と呼ばれている。どれ位の奥行きがあるのか不明であるが、立ち入り禁止であって、また大変暗いので先を窺い知ることも不可能であった。また、この洞窟には数百羽のイワツバメがここで越冬することで有名でもあるらしい。このイワツバメを捕ると災いが起こると大切に見守ってこられたことも、ここが立ち入り禁止とされている理由かもしれない。
洞窟の入り口には、熊野座神社が建てられている。熊野座神社の祭神は、伊邪美命【いざなみのみこと】、速玉男命【はやたまをのみこと】、事解男命【ことさきをのみこと】の3神が祀られている。伊邪美命とは伊邪那美命と一緒であるならば、古事記に登場する神の一人である。ちなみに伊邪那美命の夫であった伊邪那岐命は一緒に祀られていないが、伊邪那岐命から生まれた速玉男命、事解男命が一緒である。とはいっても妊娠してお生まれになったわけではなく、速玉男命は伊邪那岐命の唾から生まれ、輝く玉にように光って見えたことから漲る【みなぎる】生命力の象徴、また事解男命も(唾かな)を掃いたところから誕生、関係を裂く、離縁の意味を持ち、悪を切り離す象徴の神様である。
さて、洞窟の話に戻ると、洞窟の奥にはすり鉢状の穴があり、穴の底には水が溜まっているという。その水は湧き水であるので透明な水溜まりがあるのだろうと推測するのだが...いつの日か内部に入れるよう整備して頂きたいと思う。
天井を見上げると、鍾乳石と思われる岩が見受けられる。石筍と呼ばれるものだろう。石灰成分が少ないのか、本格的な鍾乳洞に比べると鍾乳石の成長が遅いようだ。
それにしてもその天井の岩の窪み部分を棲家にして、ひっきりなしに飛び交う生物がいる。コウモリだろう。すごい数である。訪れたのが夕刻であったために、これより活動を本格化させようと旺盛に飛び交うシーンには少々恐れをなすというもの。アブラコウモリかキクガシラコウモリか分からないが、訪れる際には地面の糞の位置を避けながら進まれることを推奨する。鬱蒼としたなかの巨大洞口洞窟、手を加えられていない雰囲気が漂う。
 関連リンク 球磨村ホームページ  
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
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