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K-00132-K0007
 硫黄谷噴気地区 (鹿児島霧島市牧園町)    site up2003/09/16
硫黄谷噴気地区1
こんなところもあるのだなぁ、とたぶん人一倍感心?、いや驚く?、ちょっと違うか...そう自然ってすごい!と思ったスポットだったので紹介することにした。
霧島温泉郷からえびの高原へと向かう途中、突然、ガスを噴出している地帯を通過することとなる。突然の地獄模様に関心を持った私は、一度駐車場を通り過ぎながらも興味を感じ、バックして駐車場へと滑り込んだのであった。
最初思ったものだ、「なんともすごいところに道路を作ったものだな、もっと違うルートもあったろうに」と。高熱ガスにより、下手するとアスファルトがやわらかいままになってしまうかもしれない、それ以前にこの状態で道路を維持するのも大変そうじゃないか、なんとも無駄な公共工事ではないのか?とちょっと考えを飛躍させてみたりすると、そうではなかった。
硫黄谷噴気地区2 硫黄谷噴気地区3 硫黄谷噴気地区4
駐車場近くにも噴気口が音を上げる 今でも噴気の勢いは衰えない 対策により煙が収まった噴気地帯
駐車場の案内板には「硫黄谷地区噴気災害対策事業概要」として、自然の気まぐれが引き起こした災害についての経緯と対策が紹介してあった。
最初はこんなにもうもうとガスや熱水が噴出す場所ではなかったのだ。ま、少しはガス噴出があっていたかもしれないが、少なくとも道路を作る上で違和感を感じるほどではなかったに違いない。ところがである、案内板によると1980年頃から地熱による噴気ガスの活動が活発化、熱気や熱水が噴出し、道路は沈下したり陥没したりと大変なことになった。道路としてこの状態で維持するのは困難な状態に追い込まれたのである。
ここからは、一度やってみたかったプロジェクトX(某協会放送の人気ドキュメント)風に進めてみようと思う。憶測であるストーリー展開には深く追求しないことを了承頂いた上で、以下ご覧頂きたい。(編集注:時期ものかな、ま、いいけど)
硫黄谷噴気地区5

補修しても補修しても崩れ行く道路を前にして、ただ睨みつける男が立っていた。当時、県の建設課長に就いていたAだった。
「これでは県道1号線がダメになる」
事態は深刻だった。急遽設置された県道1号線復旧対策本部では、県道1号線の通行を確保すべく毎日早朝から遅くまで対策会議を開かれた。皆クタクタだった。
そんな最中、現地を調査していた調査班から連絡が入った。
「道路がついに使えない」
新たな問題の連絡にAは現場へと急ぎ、そしてそれを目の当たりにして立ちすくんだ。県道1号線は猛烈な噴気により道路上の視界が遮られていた。ついに車の通行が不可能な状況に追い込まれた。それは道路としての役割を閉ざす寸前であった。
Aは言った。
「このままでは、この国がダメになる」(編集注:それはオーバーだろ)
同行したプロジェクトリーダーの某大手土木工事会社の課長Bが答えた。
「私がなんとかします」
突然、Bは持っていたノートに対策案を描きつづった。想像を絶する壮大なプロジェクトが描かれていった。それはBが日夜考えていた秘策だった。
Aはそれを見て愕然とした。汗が引いていくのが自分でも分かった。
Aは言った。
「こ、これが実現できるのか」
Bは震える声で答えた。
「やらなければ県道1号線の命運はありません」
それは、地熱に熱せられたガス・熱気や熱水を道路に影響がない部分へと逃がす地中通路を造ることだった。このような場所へのボーリングは前代未聞だった(編集注:本当かな)。
Aは静かに
「よし、これに賭けよう。やろう」
とBの手をとった。その手は僅かに力み震えていた、壮大なプロジェクトへの武者震いだった。
Bは「はい」とAの手を握り返し成功を誓った。そして嬉しかった。

こうして「県道1号線決死の救出ボーリング作戦」は決行された。
世界中の人々が、火山に立ち向かう勇猛果敢な男達として注目した(編集注:本当か?)
作業は困難を極めていた。火山の神経を逆撫でしないよう慎重な作業が求められた。
ボーリング作業の責任者Cは、重責を感じ毎晩眠れなかった。そんなCの元へBは幾度も足を運び励ました。
「心配するな、うまくいく」
Cはその声に何度も気を奮い立たされた。失敗する、不思議とそんな気持ちは自然と消えていった。
ボーリングは、噴気抜き用、熱水抜き用と数十本も掘られた。途方もない作業だった。
県道1号線を救おうという気持ちは、プロジェクトに携わる人間全て、いや鹿児島県民そして県道が通じている宮崎県民の願いだった。
ついに、幾多の困難を乗り越え、噴気と熱水の溜まる地点へのボーリング作業は予定本数が完了した。
そして合図とともガスと熱水の放出が開始された。ボーリングされた管によって道路に影響を及ぼすガスと熱水を逃がすことに成功した瞬間だった。
皆歓声を上げた。Bはその煙が涙に揺れた。Aは頷きつづけていた。そしてCは歓声の真っ只中で拳をあげた。
県道1号線は見事にその姿を取り戻したのである。もう熱気や熱水にさらされる心配はない。

数日後、見事な復活を果たした県道1号線に立つ男がいた。AとBの二人だった。そこはこれまで噴気により視界すら確保されないところだった。
Aは言った「やったな」
Bは少しやつれ、真っ黒に日焼けした顔で笑っていた。
「はい、県道1号線は蘇りました。もう大丈夫です。」
霧島に心地よい風が吹いていた・・・

「今日はBさんとCさんにお越し頂きました。こんばんは、どうぞこちらへ。すごい難工事を・・・・・」

硫黄谷噴気地区6 とこんな感じである。
これは案内板にあった記載から、私が少ない想像力を働かせての物語であって、実際の工事状況などは踏まえられていない点はご留意頂きたいが、少なくとも一般のボーリング作業よりも困難であっただろうし、有害なガスが取り巻く中での工事は命も危険にさらされていたといっても過言ではないだろう。今では、道路の維持または通行に悪影響を及ぼしていたガスと熱水は、道路に影響がないように導かれ放出されている(写真は道路からも見える関係施設)。
道路を救うための工事、その格闘のあとを見ることができる場所である。お通りの際には是非お立ちより頂きたい。ただし、ガスは毒性があるとされるので、駐車場が用意されているものの風向きやその時の体調によっては早々に立ち退かれた方が安全だろう。特に心臓の弱い方はご注意頂きたい。

 関連リンク 霧島市ホームページ  
   

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