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 旧大内邸 (福岡県八女郡立花町)    site up 2004/03/31
旧大内邸1
八女市から熊本県三加和町へと山越えをするルートがある。県道4号線がそれであるが、その途中の立花町に以前から気になるところがあった。「旧大内邸」とあるそれは、いかにも伝統ある建物らしく各所に案内板が掲げられている。よく古い建物を保存公開して、資料館などに利用されているのをご存知のことと思うが、旧大内邸もそういった施設なのだろうと思っていた。
そこで、ちょっと時間が出来たので思い出したように今回訪問した。夕刻に迫っていたので少し心配だったが、案の定午後5時で閉館されるようだ。あと30分しかないと、慌てて見学させてもらうこととなった次第。あいかわらず計画性がない私である(笑)
ちなみに余談だが、県道4号線は、福岡県側でも熊本県側でも県道4号線である。この辺りはうまく調整がされているんだなぁと関心する(私だけかな?)
県道4号線から、旧大内邸へ入るコンクリート道路がある。当時は畦道【あぜみち】と思うが、通りから少し奥まった屋敷という雰囲気は田園風景によくある昔ながらの景観である。
また敷地内に入ると、まず蔵があり右手奥が母屋となる。なるほど保存されるだけあって、母屋も蔵も2階建ての立派なものだ。やはり母屋には資料展示室があるようだが、説明資料を拝見すると「あれま、すごい方がおられたのね」と驚いた次第だ。
まず、旧大内邸からして大内氏の住まいであることは窺い知れるところだが、あの大内義隆【よしたか】と関係があるまでは連想しなかった。大内義隆とは、現在の山口県(当時周防国【すおうのくに】)に一大勢力を誇った武将である。駿河の今川義元が京の公家人のような生活をしていたのは有名なところだが、当時周防国では京文化、中国文化、西洋文化を融合した独自の文化が花開いていた。これは大内一族の文化人としての一面である。
旧大内邸2
旧大内邸3 旧大内邸4 旧大内邸5
こちらが蔵、補修され綺麗ですが古い建物 風呂水の哲学をモットーとした大内暢三 敷地内にある大内暢三の銅像
旧大内邸6 大内義隆は戦国武将としては異色の文化人で学問・芸能に秀でていたという。儒学、詩文、和歌、連歌にも通じており国の政治に反映させていたという知識人であった。京風庭園にそれを眺める京風建築物などが記憶に浮かぶ。ま、それは戦国時代の再現テレビによる記憶であるけど。 上品なだけではない、大内義隆は、あの毛利元就が恐れるほどの勢力を持っていた戦国武将である。家督を継いだ大内義隆は、九州北部を平定、大友氏と同盟を結ぶと尼子【あまご】氏や毛利氏との勢力争いを続ける。
しかし尼子氏の国、出雲への遠征で大敗(策士であった亡き尼子経久【つねひさ】の計略もあって)してからは情勢が悪く、晩年は重鎮であった陶晴賢【すえはるかた】の謀反によって、長門の地で自害に追い込まれるという悲運の武将であった。その大内義隆の弟、大内義信【よしのぶ】を祖先とした家計がここ旧大内邸の主なのだそうだ。(旧大内邸は立花町指定文化財
旧大内邸7 旧大内邸8 旧大内邸9
旧大内邸内は広い。茶室から和室を望む コの字に建つ旧大内邸。中庭が見られる 土間の様子。2階への階段がある
先述のように本家が断絶となってしまったためにこの地に辿り着いたのだろうか、ここ福岡県立花町に居を移したこちらの大内氏であるが、第10代の大内精一郎は明治22年に初代白木村村長及び県議会議員を勤め、そして第11代大内暢三【ちょうぞう】は、明治41年に35歳の若さで衆議院議員に当選し、22年間を政治家として活躍するなど、文芸に秀でた大内氏の家系は受け継がれていたんだなと思わせる。大内暢三は、あの犬養毅を支持し普通選挙法の成立や、日中・日韓の友好親善に貢献する。また政治家を引退してからは、上海にあった東亜同文書院の院長を勤め、戦時中の苦難な中でも日中友好に尽力している。
さて肝心の建物であるが、田舎には珍しい町屋造りの建築特徴を有しているといい、太い梁や柱がふんだんに使用されている様子からは力強さを感じる。明治17年に建てられ、その後大正時代初期と昭和時代初期にそれぞれ増築されている。
旧大内邸10
旧大内邸11 1階は、座敷、控室(座敷とつながっていて広い座敷とも言える)、次の間、板の間、調理室、寝間、茶室、和室、トイレ(観光客用は別)、それに土間と倉庫がある。2階は、展示室、倉庫、書斎、小屋裏【こやうら】があり、かなり広く大きな建築物であり、さすがは名士の家だなと関心させられる。それに2階小屋裏では天井の梁組みが見られるが、その贅沢な木材の使われ方には圧巻だ。まだまだ堅牢さは衰えまい。日本風土に合う建築物とはこうだ、と主張しているようでもある。
また蔵も喫茶ルームとして公開してあり、管理人にお願いすれば飲み物も出してもらえるそうだから、なつかしい空間に身をおいてくつろいでみてはいかがだろう。また予約が必要だが、立花の山の恵みによる山菜の料理を旧大内邸で食することも可能とか。定休日は月曜(祝祭日の場合は翌日)。公開は9時から17時、入場は無料である。お問合せは0943-35-0415へ。
旧大内邸12 旧大内邸13 旧大内邸14
季節柄雛人形が飾られていた 歴史を感じる建具 蔵は喫茶ルームとして開放されている

 関連リンク 立花町ウェブサイト  
   

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