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 定林寺  【じょうりんじ】(福岡県大牟田市)    site up 2003/06/13
あじさいで有名な定林寺【じょうりんじ】(正式には熊耳山【ゆうじざん】定林寺というらしい)を、そのあじさいシーズンに訪れることができたのでご報告しよう。
定林寺は、大牟田市今山にある曹洞禅宗のお寺である。1199年に三池季時によって建立されたと伝えられる三池氏の菩提寺である。そして1445年に中興開山【ちゅうこうかいざん】を行った中翁邦大和尚の墓である中興開山塔、幽霊伝説で有名とある祖門和尚の墓など歴代住職の墓がある歴史あるお寺である。ちなみに中興とはいったん衰えた物事や状態を、再び盛んにすることで、開山とは初めて仏寺を開くとの意味が多い使われるが、この場合は第一人者か権威者という意味だろうか。なにより祖門和尚の幽霊伝説がかなり気になる私である、どなたか教えてほしい。

境内には三池藩ゆかりの五輪塔など、県、市指定文化財などが点在する。筑後唯一の大自然の石庭があるそうだが、あじさいが多く植えられていることから「あじさい寺」として親しまれている。しかし少々悩むことがある。実は私は3回目の訪れであったが、これまでお寺の奥と手前と分けるとしたら手前しか見ていなかった。だから、あじさい寺?たしかにあじさいはあるけど、そこまでのボリュームはないよねぇ…と頭を傾げていたのであるが、先日とある新聞に立派に咲き誇るあじさいの写真が掲載された。
「あるじゃん、いっぱい」
と目から鱗と言わず眼【まなこ】が落ちるほどのショックを受けた(編集注:ないない)

あじさいが咲き誇るのはお寺の奥である。しかし奥に入る道が分かり難い。入り口からあじさいが咲いていれば自然と導かれるところだろうが、それは林を抜け山へ登る山道の如くカモフラージュされてようである。それだけに案内板がないところに入って見つけたときの喜びはひとしおである(笑)。
あじさいはブルー系、ブルー+白系といった感じで基本的にはブルー系に染まっている。通路両脇から張り出しているあじさいを縫って、あるときは潜って【くぐって】歩く。なかなかのボリュームにカメラ+三脚の持ち運びに苦慮をする。通路がそう広くないので、ツアー観光客が到着した際にはきっと混雑することだろう。
私は夕方、まだ花々に光が降り注いでいる時間に訪れた。幸い夕刻ということもあってか人の姿もまばらで天気もよく、ゆっくりと見て廻ることができた。
あじさい寺、確かに。あじさいの花の下を潜りながら思ったものである。また将来的にはもっとあじさいが増える雰囲気である。新たに植えられる際にはできれば赤系も加えてほしいな、と思ったところ実は赤や青の種類があるのではなかった(基本的に)。
ご説明しよう、あじさい(紫陽花)のもともとの色は赤である。これは、花の中にある赤い色素「アントシアニン」が花色を赤く見せているのであるが、これが土壌の状態により変化する。中性の土壌であれば変化はないが、土が酸性だとアルミニウムイオンが吸収されアントシアニンと結合してしまい、赤い色素が変化して青い花となる。そう、土壌に手を加えれば好みの色に変化させることができるのがあじさいなのだ(今回知って驚いた)。
青系統の花を咲かせたいときは、ピートモスや鹿沼土を入れ、過リン酸石灰を施してアルミニウムを吸収しやすい酸性土壌に、赤系統にしたいときは、苦土石灰などを施して土壌を中性にすれば赤くなるといった次第である。
ということから、定林寺の土壌は酸性に違いないと思うと、もう一人の自分がすかさず「賛成」とつまらないことを言っている。ああ、最近私のダジャレにはキレがない…と悩むところである。
それからワンポイント・アドバイス。蚊がたくさんやってくるので、虫除けスプレーをしてからゆっくりと観賞されることをお勧めする。蚊を気にせず、ゆっくりと最上の時期をお楽しみ頂きたい。
下記写真クリックにて大きい写真が開きます(640×480pixel)
紹介写真1 紹介写真2 紹介写真3
酸性あじさい1 ちょっと酸性? 酸性あじさい2
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
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