あじこじTOPへ
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ 地方エリアページへ エリアページへ
K-00037-F0024
 日本三大火祭 鬼夜(久留米・大善寺玉垂宮) 
毎年1月7日に久留米市大善寺玉垂宮で行われる鬼夜(おによ)は、日本三大火祭りの一つとされ1600年を超える歴史をもつ火祭りです。
新年の邪気を払う追儺(ついな:鬼やらい。昔、宮中で大みそかの夜、悪魔を追い払った儀式。節分の豆まきはこれの転じたもの「旺文社国語辞典より」)の祭りで、国指定の重要無形民族文化財となっています。
写真は鬼夜が行われる大善寺玉垂宮の正面鳥居です。

参道から多くの人々が集まっています。露店も並び祭りを感じさせます。参道は22時過ぎまで賑わっていました。

鬼夜は、19時頃より「汐井汲み(しおいくみ)」から始まります。汐井汲みとは、大善寺玉垂宮前を流れる広川で、約20人が体を清め水を汲み神前に納める神事とのこと。そして400人〜500人が松明(たいまつ)を掲げ社殿と広川を往復する「汐井かき」が行われます。
白鉢巻きにさらしの腹巻き締め込み姿のほぼ裸同然の若衆。ちょっと寒そうです。なにしろ手先の感覚が痛い位に冷え込んでましたから。

「オイサッ!ホイサッ!」のかけ声で境内を移動する若衆。汐井かきの最中です。

点火を待つ大松明。全長約13m、直径1mの大松明が計6本境内に鎮座します。人と比べてもその大きさが分かります。
点火前の21時30分頃には、露店を含む全ての照明が消灯されます。厄を払う火の有り難さを感じさせます。

いよいよ点火の瞬間。大松明は思いのほか一気に炎を上げました。それまで大松明に近づいていた観客衆は慌てて下がります。最前列に腰を下ろしていた私もこの瞬間必死でしたね。

6本全ての大松明に火が点けられました。盛大に燃え盛ります。たまに竹の破裂音と共に火の粉がパッと散るなど、近くではいつ火の粉が注ぐか分かりません。
大松明の鬼夜の火にあたれば(または火の粉を浴びると)、病にかからず難を逃れるご利益があるそうです。

大松明の炎の前では、赤鬼と青鬼登場する古式の魔払い神事がとり行われます。その間の照明はこの大松明の光のみ、この神聖な光の中で神事は進められます。


大松明が時間とともに燃えて短くなりますが、それとともに縄を解く作業に若衆が大松明に登ります。また大松明が短くなるにつれ、支柱位置も移動させねばならず、かしの木の棒(かり又と呼ぶそう)で多くの若衆が大松明を支え、その間に支柱を動かす勇壮な姿が見られます。

神事が終了すると、大松明が神殿を時計周りに移動を開始します。なにしろ重さが1.2tあるそうですから、移動は容易ではありません。燃えて少しずつ小さくなっているものの、移動開始時はまだまだ大きな姿です。かしの木の棒で支えながらゆっくりと進みます。
移動時には火の粉が若衆に降り注ぐ場面もしばしば見られ、大丈夫か心配になるほど。
大松明の移動は神殿を数回周りこの大松明が燃え尽くされるまで続くとのことで、終るのは24時近くになるようです。


さすがに日本三大火祭りと言われるだけあって、大変勇壮な迫力ある祭りです。ゆっくり見学されるなら、観客スタンド(2000円)や写真撮影スタンド(3000円)が用意されてます(金額はいずれも2003年の価格)。有料となってますが人ごみにもまれる心配もなく、高い位置から眺められるのでメリットはあるでしょう。特に写真撮影においては、三脚はほぼ立てられないと思っていいですよ(アングル確保が困難)。
今年は平日の夜でありながらも大変大勢の人々が訪れてました。

ちなみに、日本三大火祭りとは「大善寺玉垂宮・鬼夜」「大宰府天満宮・鬼すべ神事」「那智火祭り」の3祭りのこと。このうち九州に2つもあったんですね、ご存知でした?
   

地図はこちらから⇒  Mapfan地図へ がおおよその位置になります。
お買物厳選リンク あじこじTOPへ 県TOPへ 地方エリアページへ エリアページへ
K-00037-F0024
九州の情報はここでチェック!   あじこじ九州TOPへ